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- 2017/04/26 掲載
Google、「TypeScript」を社内の標準言語に採用 承認は2年掛かり
ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。
この記事では公開されている動画から、基調講演のその部分を中心にダイジェストでまとめました。
2年掛かりでTypeScriptがGoogle社内の標準言語に
Brad Green氏。Googleには社内の標準言語(Canonical Languages)としてC/C++、Java、JavaScript、Python、Goが設定されている。なぜかというと、もし社内のプログラミング言語が15種類もあったら、プロジェクトを変わるごとに大変な思いをすることになるからだ。この5種類に絞ることで、大規模に関連ツールなどを開発、展開し、生産性を高められる。
Angularの開発を始めたとき、JavaScriptを拡張し、クラスなどを追加した独自言語「AtScript」を使っていた。その後、マイクロソフトの協力を得てTypeScriptを採用することになった。
しかしこれはGoogleの社内でTypeScriptを使うことを意味しない。
しかしTypeScriptは、Google社内のClosure Compilerを用いたJavaScriptよりもずっと効率が良い。IDEの支援もある。
そして幸いなことに、Googleには標準言語を社内に追加するための承認プロセスがある。追加したい言語を申し込むと、何ページもあるチェックリストにかけられ、その後に会議で承認される。ただし問題は、過去にこれで承認された言語はひとつもなかったことだ(笑)。
しかも会議とチェックリストのあいだを何度も往復した結果、このプロセスには2年くらいかかった。
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