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- 2017/05/17 掲載
DevOps再入門 カギとなる2つの原則とは
ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。
DevOps Days Tokyo 2017のオープニングトークで登場したマイクロソフトの牛尾剛氏とInedoのAlex Papadimoulis氏が、現時点のDevOpsの入門編ともいえる説明を行いました。その内容をダイジェストで紹介しましょう。
DevOpsをすると、どんないいことがある?
Papadimoulis氏:DevOpsについて話そう。DevOpsは、その文字通り「Dev」と「Ops」の2つの言葉からなっていて、このDeveloperとOperationsのコラボレーションがテーマになっている。牛尾氏:で、DevOpsにはどんなメリットがあるのか。
牛尾氏:DevOpsのベネフィットはいろいろあって、「より良く」とか「より早く」とか「より安く」とか。
Papadimoulis氏:そう。そしてDevOpsで世界中の企業が。よりよいソフトウェアを早く、アイデアから結果を出すまでを早く実現できるようになっている。
牛尾氏:日本でもやっぱりそうやね。DevOpsをやったお客さんは、より早くとか、リードタイムが短くなるとか。
DevOpsには定義がないから説明が難しい
Papadimoulis氏:じゃあそのDevOpsとはなにか。What is a DevOps。これはむずかしいね。牛尾氏:DevOpsには定義がないから説明が難しい。Flickrのスライドにさかのぼるしかない(新野注:DevOpsの原点は、2009年に当時Flickrのエンジニアが発表したスライドで示されたものとされる。詳しくは記事「エンタープライズDevOpsとは何か?開発と運用の連携における原点と広がり」を参照)。
Papadimoulis氏:実際に私はいろんな人にDevOpsを説明したり、DevOpsを学んだりしているけれど、人によってみんな定義が違う。
牛尾氏:そう。話す人によってDevOpsの定義が違うんですね。ある会社はこう言うかもしれない「このツールを買うとDevOpsができます」と。
Papadimoulis氏:実際のところ、これが正しいDevOpsという答えはないし、単純な正解もない。
牛尾氏:そうね。アジャイル開発には統一された説明があるけど、DevOpsにはないので、逆にいうとこれが正しい、というのもない。
DevOpsに共通する2つの原則
Papadimoulis氏:とはいえ、DevOps全体としていえることとして、カギとなる 2つの原則がある。1つはチームをまたいだコラボレーション。組織内の各チーム、DevやOpsやQAやマネジメントが協力して同じ言葉で話す。
それだけでなく、自動化も重要で、そういうことが最近のクラウドテクノロジーなどで出てきてからDevOpsはすごく広がってきた。
Papadimoulis氏:そのとおり。コラボレーションやオートメーションのテクノロジーがDevOpsを可能にしてきた。
DevOpsをどう使うか?
Papadimoulis氏:ではそのDevOpsをどう使うか?
牛尾氏:ここがいちばん難しいね。日本人は統計上、Devopsをするのが難しいといわれている(新野注:この情報源は「Power Distance Index | Clearly Cultural」およびAlistair Cockburn氏のツイート)。
まず「DevOpsのマインドセットの理解」って、これはどういうことなの?
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