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  • 2017/05/30 掲載

コンピュータはプロセッサ中心から「メモリ中心」へ HPEが160TB搭載プロトタイプ発表

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単一のメモリ空間として160テラバイトものメモリを搭載、メモリドリブンな「The Machine」のプロトタイプをHPEが発表しました。理論上4096ヨッタバイトまで拡張可能とのことです。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

 現代のコンピュータにおいて中心的な存在は「プロセッサ」であり、主記憶装置としてのメモリや二次記憶装置としてのストレージなどはすべてプロセッサの制御下に置かれます。

 これを「プロセッサセントリック」のコンピューティングとすると、HPEが開発中の新しい大型コンピュータ「The Machine」は、メモリ中心の「メモリドリブン」なコンピュータだと説明されています。メモリをコンピュータの中心に置き、その周囲にはメモリからデータを受け取って処理するための、多数のプロセッサが接続される構造になっているのです。

 すべての接続はフォトニクス技術による高速なファブリックネットワークで網の目のようにつながっています。

 ストレージはありません。メモリドリブンなコンピューティングでは、中心に位置する膨大なメモリが電源を切ってもデータを失わない不揮発性メモリで構成されているため、これが従来のメインメモリとストレージの両方の役割を備えているのです(そのため、DRAMのように高速な不揮発性メモリを実現できるかどうかがThe Machineの実現の大きなカギになっており、そのための半導体技術が現在開発中とされています)。

 Intel persistent memoryの記事でも解説しましたが、将来のコンピュータアーキテクチャの多くでは、不揮発性メモリの発展によってストレージが不揮発性メモリの中に包含されていことが想定されています。

photo

 HPEの説明によると、メモリドリブンなコンピューティングでは膨大なデータをコンピュータの中心に保持しつつ、その周囲に多数の多様なプロセッサ(上の図ではSoC:System on Chip)を接続して処理を同時並列的に実行できるため、従来よりも圧倒的に高速かつ効率的な処理、特にビッグデータのような膨大なデータの処理が可能になります。

160テラバイトメモリを搭載、実質的に無限のメモリを搭載

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