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  • 2017/08/21 掲載

生き残るのはどこだ? 激化するコワーキング市場の未来予想図

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テクノロジーの進化により、どこにいても自由に仕事ができる働き方が注目されている。こうした自由な働き方を支えるのが、コワーキングスペースだ。その市場は年率23%で成長を続けているが、競争も激化している。今後も生き残りをかけて、シビアな経営視点が求められるだろう。WeWorkなどの台頭で激化するコワーキング市場の未来を占う。

大洲 早生李

大洲 早生李

慶応義塾大学卒業後、日立製作所に入社。ITコンサルタント、宣伝、広報/IRを経て2008年に双子の子どもの妊娠をきっかけにやむなく退社。子育てしながら働く社会を変えたいとの思いで、フリーランスを経て2011年にマーケティング・コンサルティング会社、株式会社グローバルステージを創業。2013年9月に一般社団法人日本ワーキングママ協会(東京ワーキングママ大学運営)を設立。2015年3月より海外市場調査・マーケティング事業としてグローバルママ研究所を設立し、世界30か国以上で海外調査員のネットワークを持つ。2016年に株式会社コメ兵 社外取締役に就任。国内外を出張ベースで飛び回る3児の母。

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Runwayのイグルースペース。イグルーとは、北極圏のエスキモーが冬季に住む雪塊の家のこと

市場拡大の理由はイノベーションのジレンマ? 3年後の成長のカギはプラットフォーム化にあり

 コワーキングスペース市場拡大の背景を語るうえで、外せないキーワードが「オープンイノベーション」だ。市場のグローバル化が急速に進み、顧客ニーズが多様化する中、経営環境はますます激化し、大企業であっても新たな価値(イノベーション)をスピーディに生み出す力が、より重視されるようになった。

 ところが、大企業のみではイノベーションのジレンマ(※)による構造的な問題から、画期的なビジネスモデルを生み出すことは難しい。そこで、これまでにない破壊的な新しい価値のあるプロダクトやサービスを生み出すスタートアップのリソースと掛け合わせて、新たな価値を生み出そうというのがオープンイノベーションの発想である。

※イノベーションのジレンマ:ハーバード・ビジネス・スクール教授のクレイトン・クリステンセン氏が1997年に提唱した理論。大企業がイノベーションを生み出すことができず、新興企業の前に力を失う理由を説明した。

 そして、オープンイノベーションが生まれるリアルな場として欠かせないのが、コワーキングスペースだ。多様な価値観やバックグラウンドを持つスタートアップや起業家、フリーランスなどが集まるコワーキングスペースは、オープンイノベーションを促進し、誘発しやすい場であるという観点からも注目を集めている。

【次ページ】スタートアップやパートナーメリットにフォーカスして成長を目指す

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