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  • 2012/04/26 掲載

標的型攻撃で変わるメールセキュリティ、スパム対策の次のステップは?

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昨年から注目を集める標的型攻撃。その対策に取り組む企業も多いが、それに呼応するようにメールアーカイブ製品への問い合わせが増えている。標的型攻撃とメールアーカイブ。一見、直接の関係はなさそうだが、実はそこには深い関係があった。また、メールのクラウド化でも、メールアーカイブ製品はひと役買っている。その背景には、メールにまつわるセキュリティやコンプライアンスに対する企業の認識の大きな変化があるようだ。

標的型攻撃で高まるメールアーカイブへのニーズ

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日立システムズエンジニアリングアンドソリューション
新事業推進本部
アーカイブソリューション部
部長代理
森口洋 氏
 官公庁や特定企業を狙った標的型攻撃が止まらない。さまざまなセキュリティの壁をすり抜けたわずか数通のメールが甚大な被害をもたらす。その脅威に気付いた企業の多くが、メールセキュリティへの認識を改めつつあるようだ。

 メールアーカイブ製品を開発する日立システムズエンジニアリングアンドソリューションにも、標的型攻撃が顕在化した昨年の夏以降、問い合わせが増えたという。標的型攻撃とは直接関係ないように思えるメールアーカイブだが、実は深い関係があると同社の森口洋 氏は説明する。

「標的型攻撃では、スパムフィルターをすり抜けて企業内に入ってくるメールが利用されます。そこには、読んだ人が思わず開きたくなる内容やウイルス感染を引き起こすURLなどが書かれています。こうしたメールを発見したとき、同様の問題メールがどれくらいの頻度で自社のどこの部署に送りつけられてきているのか影響範囲を調べようとしても、通常のメールシステムとメールサーバのバックアップシステムからでは調査が困難です。というのも、古いメールは各クライアントPCに点在しているケースも多く、メールバックアップシステムでは、十分な検索性が確保されていません。そのため、件名や文章から同様のメールを探し出せるメールアーカイブ製品を求めるお客さまからのお問い合わせが増えているのです。」(森口氏)

 また、ウイルスやスパム対策が一巡する一方、「フィルター」や「暗号化」「アーカイブ」「誤送信」に関しては、いまだに約2~3割の企業しか対策を打てていないという調査結果もある。標的型攻撃の過熱をきっかけに、こうした“残されていた穴”をふさぎ、メールセキュリティ全体の底上げを図ろうとする企業が急増しているのである。

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メールアーカイブをベースに「フィルター」「暗号化」「誤送信」にも対応

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