担当者の半数以上がストレス、データ分析“前”の業務はどうすれば効率化できる?
企業が抱えるデータ活用の課題と効果
デジタル変革に舵を切った企業は、データを活用して、次につながる戦略に活かすことが1つの目標である。しかし、「必要なデータがどこにあり、どのデータを使えばよいか分からない」「データのあるシステムに直接アクセスできない」など、データを活用する“手前”の段階で課題を抱えているのが実情だ。ここで、日本情報システムユーザー協会による「企業IT動向調査報告書」を見てみよう。回答した企業のうち43.3%が「データマネジメントの課題」に「データ統合環境の整備」を挙げている。データ統合環境とは、多人数や大規模でのデータの活用を支援するためのIT基盤のことを指す。多くの企業が膨大なデータを扱う環境に課題があると考えているのだ。一方で、データ活用に「期待以上の効果」を得られていると回答した71.4%の企業は、データ統合環境の構築が進んでいる企業だった。
つまり、データ統合環境の整備は簡単ではないが、実現できれば期待以上の効果が見込めるということだ。なぜ統合環境の整備は難しいのだろうか。また、膨大で多様なデータの中から素早く必要なデータを見つけ出し、活用するためには何が必要なのか。ここからは、データを整備するための方法やそのポイントを見ていこう。
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