株式会社東芝 、 株式会社東芝 東芝情報機器株式会社 提供コンテンツ

  • スペシャル
  • 会員限定
  • 2015/07/15 掲載
記事をお気に入りリストに登録することができます。

2013年から2014年にかけて2in1デバイスの数は約3倍に

1台でタブレットとしてもノートPCとしても使える2in1は、ビジネスの現場でも、新しいコンピュータのスタイルとして大いに注目されている。インテルでは2in1市場の将来性について、かなりの手応えを感じているようだ。

その根拠の1つとして、小澤氏はコンシューマー市場での普及実績を挙げる。

「ITテクノロジー全般に言えることですが、こういった種類のものは、まずコンシューマーに浸透し、それからビジネスに来るという流れがあります。コンシューマーには興味先行で新しいテクノロジーやデバイスを購入する、いわゆるアーリーアダプターというユーザー層から製品が広く浸透していきます。一方、企業がビジネスでの導入に踏み切るには、プロダクトにしてもサービスにしてもある程度完成されている必要があり、実用面でのメリット、ベネフィットも検証されている必要があります。コンシューマーでふるいにかけられ、それを受けてビジネスでも導入が始まるという流れになっています」(小澤氏)

小澤氏は、インテルの独自調査の資料を紹介してくれた。2013年から翌年の2014年にかけて、市場で販売される2in1デバイスの数は約3倍に、主要価格帯でのモデル数は約7倍に伸びているという。

画像
2in1デバイスの普及は急速に進んでいる。タブレットを購入するつもりだったユーザーも、2in1デバイスというものがあることを知ると、約50%が2in1を選んでいるという

「こちらの調査はワールドワイドでの結果ですが、モデル数、特に主要価格帯でのモデル数が増えたということから、世の中に順調に普及してきているということが言えるのではないでしょうか。また、タブレットを購入するつもりだったユーザーも、2in1デバイスというものがあることを知ると、約50%が2in1を選んでいます。こういったことから潜在的な需要が大きいと考えています」(小澤氏)

では、日本市場はどうか。2014年7月には、2013年7月に比べて、出荷台数は2倍に上昇しており、その時点でコンシューマー向けノートPCの約15%を占める。さらに、コンシューマー向けタブレットユーザーの約40%が次の買い換え時に2in1デバイスを検討しているというデータもあるという。

画像
日本市場でも2014年7月には、前年比で出荷台数が2倍に上昇。その時点でコンシューマー向けノートPCの約15%を占めるほどの勢力になった

「コンシューマー市場で2in1デバイスの波が確実に来ているところで、これが次にビジネスに来るのではないかと大きな期待しているところです」(小澤氏)

ページ上部へ

実はコスト削減効果も大きい2in1

Core Mプロセッサーを搭載した2in1を導入することで、ビジネス的には具体的にどのようなベネフィットがあるのだろうか。小澤氏がまず挙げたのは、生産性だ。

「企業のPC買い換えサイクルとして平均的な4年を基準にして、Core Mプロセッサーを搭載した2in1デバイスの性能を4年ほど前のノートPCとして比べると、オフィスにおける生産性では最大2.1倍、Webアプリケーションで最大2.3倍、ビデオ変換では最大7.6倍にもなっています。ビデオ会議などのシステムではカメラの映像をリアルタイムに変換することで高画質な映像をスムースに送受信できるようになっています」(小澤氏)

画像
Core Mプロセッサーを搭載したシステムと、4年前のモバイルPCとのパフォーマンスを比較すると、1/4の電力で2倍以上の性能向上を実現していることが読み取れる

さらにシステムレベルの進化も考えると、メリットはより大きいものになる。ストレージは約4倍、無線LANは約3倍、USBは約10倍など、4年前当時と比べるとCPU以外の部分も大きく高速化している。なにより、薄くて軽い。

画像
Core Mプロセッサーを搭載したシステムと、4年前のモバイルPCとのシステムレベルでの比較。バッテリー時間、無線LANの速度などあらゆる面で進化している

「さきほど挙げましたdynabook R82も、タブレット本体は約700g前後と1kgを大きく切っていますから身軽に持ち歩けます。もちろん、バッテリーも長持ちします。4年前のノートPCと比べると、電力で言えば1/4になっていますので、バッテリー容量は半分でも持続時間は2倍前後に伸びることになります」(小澤氏)

また、2in1のTCO削減効果についても、経営的にはインパクトが大きいはずだと小澤氏は言う。

「タブレットとノートPCなど、近年のビジネスマンによくある2台持ちですと、管理/配置コスト、ソフトウェアライセンス、セキュリティ費用など、台数が増えたぶんだけ余計にかかってしまいます。2in1ならば1台分ですみます。経営層にとってはリソース、コスト削減効果は無視できないほど大きいと思います」(小澤氏)

ページ上部へ

vProテクノロジー対応なら、ハードウェアベースのセキュリティ管理が可能

小澤氏はさらに、コンシューマーよりセキュリティの求められるビジネス向けには、プロセッサーが「vProテクノロジー」に対応しているかどうかを確認することも重要だと言う。vProテクノロジーは、運用管理やセキュリティに関する機能をプロセッサー/プラットフォームにハードウエアレベルで実装することにより、クライアントPCの運用管理、セキュリティ管理をリモートで円滑に行うことができるテクノロジーだ。

photo
高いセキュリティ要件が求められるビジネスの現場では
「vProテクノロジー」に対応しているかどうかも重要

たとえば、vProテクノロジーの1つである「Intel AMT」では、リモートでの電源オン/オフ、OS/ソフトウェアのインストール/更新などが可能。ソフトウェア的なトラブルでクライアントPCの起動が不能になった場合でも、管理者がネットワーク経由でリモートアクセスして解決することができる。また、「Intel AT」では、モバイルデバイスが盗難に遭った際に、リモートでPCをロックしたり、暗号化されたHDDへのアクセスを無効にしたりすることができる。

小澤氏が特に強調したのが、Core Mプロセッサーや第5世代Coreプロセッサーをベースとして第5世代vProから加わった「Pro WiDi」だ。コンシューマーで進めてきたワイヤレスディスプレイの機能をビジネス向けに最適化したものだという。画面通信を暗号化することでセキュリティを確保するとともに、接続先の管理機能を追加している。隣の部屋のプロジェクタに接続してしまうといった誤接続を防ぐほか、複数台のPCを1つのアダプターに接続し、映すPCを管理者が指定するといったこともできるようになっている。

photo
ビジネスに最適化されたワイヤレスディスプレイの
機能を提供する「Pro WiDi」

「ケーブルの断線、コネクター/アダプターが足りない、などといったプレゼン前のよくあるディスプレイ接続トラブルを防ぐことができます。仮に、ミーティングの冒頭5分くらいはそういった接続関連でロスがあるとすると、1日ミーティングが5件あれば25分、5日で2時間5分とかなり無視できない数字になります。そういったロスをなくすことで業務の効率アップにつながるのではないでしょうか」(小澤氏)

企業ユーザーにとっては、ハードウェアベースの運用管理/セキュリティ管理が実現できることのメリットは大きい。

「それを可能にする唯一のタブレットプラットフォームということで、ビジネス向けではこれまでのタブレットにはない、かなり強力なソリューションではないかと思っています。Core Mプロセッサーの特性を生かした完成度の高い、良い製品が出てきていますので、こういった製品が起爆剤になって、ビジネスの伸びを期待できる段階に来たのではないかと思います」(小澤氏)

ページ上部へ

この続きは会員限定(完全無料)です

ここから先は「ビジネス+IT」会員に登録された方のみ、ご覧いただけます。

今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。

すべて無料!ビジネスやITに役立つメリット満載!

  • ここでしか見られない

    1万本超のオリジナル記事が無料で閲覧可能

  • 多角的にニュース理解

    各界の専門家がコメンテーターとして活躍中!

  • スグ役立つ会員特典

    資料、デモ動画などを無料で閲覧可能!セミナーにご招待

  • レコメンド機能

    ​あなたに合わせた記事表示!メールマガジンで新着通知

関連タグ



intel Core Mプロセッサー


intel Core Mプロセッサー

インテル



処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます