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  • 2016/11/04

米国土安全保障省主催「EMERGE 2016」に選ばれた世界を救うウェアラブル9事業

米国国土安全保障省科学技術庁は、テックネクサスなどの企業とともに、ウェアラブルを事故・災害・テロ対策関連産業に活用するアクセラレータープログラムを実施した。国家と企業がテクノロジーを通して「公衆のセキュリティ」に向き合う姿を紹介する。

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ウェアラブル技術が警察官、消防士、救急救命士の安全を支える日も近い


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「EMERGE」とは?

 テックネクサス、米国国土安全保障省科学技術庁、Center for Innovative Technology(以下、CIT)、Pacific Northwest National Laboratory (PNNL)は昨年に引き続き、「EMERGE Accelerator Program for Wearable Tech for First Responders」(以下、EMERGE)を実施した。これは、市場検証主義のアクセラレータープログラムだ。企業家に適切な市場、人材、リソースを提供し、企業の成長を加速させることを目的としている。

 EMERGEは2015年に初めて開催され、2016年で2回目ということになる。主催者たちは、ファースト・レスポンダーマーケットにおけるイノベーションを加速させようとしている。

 ファースト・レスポンダーとは、事故・自然災害・テロ攻撃などの緊急事態の現場に最初に到着し対応する職業に従事する人々を指す。具体的には、警察官、消防士、救急救命士などだ。

 8月と9月の間、テックネクサスは149の都市に散らばる224のエコシステム・パートナーから261の事業を評価した。その後、複数回に及ぶ評価を経て、コラボレーションする事業と企業を発表した。

企業CEOと国土安全保障省科学技術庁が協力する意義

「イノベーションを活用するためにより大きな企業家エコシステムを作ろう、と国土安全保障省から去年声がかかったとき、ともに活動できることにわくわくしました。たくさんの企業パートナーはもちろんのこと、初期段階の事業とイノベーションを活用し、難しい課題に立ち向かうことで、価値あるインサイト、市場への効率的な道筋、スマートな事業発展モデルに出会うことができます。参加しているベンチャー企業の中には、すでに市場からの注目を集め、ファースト・レスポンダーに関わる試験的な事業に成功し、効果的なモデルを構築したところもあります」(テックネクサス CEO テリー・ホウォートン氏)

 今年のEMERGEは、国土安全保障に関わるコミュニティが直面する困難を解決するイノベーターに焦点を当てた。特に重視したのは、消防、警察、救急を支援する次世代のウェアラブルテクノロジーを発掘することだ。

 着用可能なエレクトロニクス、先進的センサー、レスポンダーたちの装備に埋め込まれた声とデータの複合的コミュニケーションなどといったウェアラブルテクノロジーの大きな需要がファースト・レスポンダーに見込まれる。

 国土安全保障省科学技術担当次官レジナルド・ブラザーズ氏は、「より広いコミュニティから米国のファースト・レスポンダー向けのイノベーションを発見して育てることは非常に重要です。企業家の精神とビジネスのプロセスにコミットすることは、より早い目標達成に結び付きます」と語る。

 CITのCTOであるデーヴィッド・イリ―氏は、「これらのテクノロジーは、究極的には、人々とファースト・レスポンダーを安全に守るために作られています。しかし、企業家に対し、巨大で、伝統的に参入しづらかった市場を開くことはすばらしい機会になります」と説明する。

エネルギー会社が持つファースト・レスポンダーに関する知見

 米国の有力エネルギー会社エクセロンは、テックネクサスと協力している企業の1つだ。エクセロンのインフラや原子力関係の社員はファースト・レスポンダーと同じニーズを抱えている。同社の社員はファースト・レスポンダーと協力し、自然災害、事故、そしてそのほか緊急事態に対応するからだ。結果として、同社はファースト・レスポンダーのニーズに多大な知見を持つようになった。

「我々チームはこれらの新規事業と企業を注視し、テクノロジーのさまざまな活用方法を発見する目を持てるように育てます。我々は企業として、顧客サービスを強化し、社員のパフォーマンスと安全を改善するテクノロジーを常に探しています」(エクセロン コーポレートイノベーション ディレクター ブライアン・ホフ氏)

「我々はファースト・レスポンダーの現場向け市場アプリケーションと近接市場においてのより広い商業的実行可能性を持つテクノロジー事業を探していました。新市場における新規事業のイノベーションを集め、注目し、育成する国土安全保障省のコミットメントと本プログラムの昨年の成功が、我々にとってもわくわくする冒険の機会を与えてくれました」(ホウォートン氏)

 昨年からの市場の注と発展もあり、テックネクサスはヒューマンシステムズインテグレーションと協業を継続し、今年加わった新たな仲間に展望を見せながら歩んでいく。

 ヒューマンシステムズインテグレーションは、肌レベルでの遠隔生理学モニタリングを使ったマルチモジュラーインテグレーションをファースト・レスポンダーと軍向けに開発した。これにより、着脱可能なウェアラブルを通した状況把握とそのコミュニケーションプラットフォームを提供する。

【次ページ】EMERGEに迎えられた9の事業と企業

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