講演内容:
現在、わが国は大地震が頻発する時期に入っています。今後30年~50年程度の間に、M
8クラスの地震が4、5回、M7クラスの地震は40~50回、我が国を襲います。その被害は
最悪の場合、直後被害で300兆円を超え、20年間の経済損失は約2,200兆円になると試
算されています。このような中で、わが国の企業が実施すべき防災対策に関して解説いたします。
東京大学 教授
目黒 公郎 様(専門:都市震災軽減工学、国際防災戦略論)
プロフィール:
目黒公郎 東京大学教授(工学博士)。東京大学生産技術研究所都市基盤安全工学研
究センター長、同大大学院情報学環総合防災情報研究センター教授兼務。
専門は都市震災軽減工学、国際防災戦略論。研究テーマは、構造物の破壊解析から防
災の制度設計まで。「現場を見る」「実践的研究」「最重要課題から取り組む」が
モットー。途上国の防災立ち上げ活動にも数多くかかわる。日本地震工学会会長、地
域安全学会長、日本自然災害学会副会長、内閣府本府参与、中央防災会議専門委員
他、多数の省庁や自治体、ライフライン企業等の防災委員を歴任。