講演内容:
この数ヶ月の間で、外的要因によって在宅勤務が強要されるようになった組織がある。古典的な仮想網の技術を用いて自宅の環境と組織の環境を接続するものも現れた。情報環境の変化を最低限に留めることが目的化しているとこれを解釈することもできる。そして自宅の環境を健全なものに保つことが目的化すると、組織との暗号化通信が膨大なものになる。健全であるということは何を意味するのか。情報部門は何を目指し「たい」のか。事例を交えながら個人的なひとつの考察を述べていきます。
国立情報学研究所
サイバーセキュリティ研究開発センター 特任准教授
柏崎 礼生 氏
プロフィール:
北海道大学大学院工学研究科を二度中退。北海道大学、東京藝術大学、大阪大学を経て現職。主な研究業績は高可用性ネットワーク、広域分散システム、レジリエンス、萌え。博士(情報科学)。