記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 日本将棋連盟という組織が陥った「デッドロック」の病理 2017/03/06 IT業界におけるシステム用語に、「デッドロック」という言葉がある。2つ以上の処理が互いの処理終了を待ち、結果としてどの処理も先に進めなくなってしまう現象である。どうも、いま日本将棋連盟にて起きている状況とは、まさしくこのデッドロックという言葉がしっくりくるのではないか。竜王戦直前に起こった三浦弘行九段の「えん罪事件」の発生からすでに半年の時間が経とうとしているが、その問題の解決の糸口すらつかめないような状況が継続している。企業社会における人間としては、この状況からいかなる教訓を得ることができるのか。
記事 見える化・意思決定 企画提案力を強化! 「コンサルティング・プロモーション」の手順を9ステップで解説 2017/03/02 コンサルティング・プロモーションの手順は仮説検証型だ。そのため手順を進めても一見、成果物は変わらない。初期仮説をどのように構築するか、これをどのように拡充させ、どのように検証していくか、そして意思決定者にディスカッションを挑み、望ましい落としどころに落とす手順であることを解説する。また、プロセスを進める上で、達成水準へのこだわりが重要であることを解説する。
記事 AI・人工知能・機械学習 AIの翻訳は「ギャル語訳」を超えられるのか 2017/02/20 「第三次AIブーム」の呼び声のもと、情報処理技術の高度化に対して注目が集まっている。機械学習の技術を組み込んだ「Google 翻訳」は、まるでプロの翻訳家が仕事をしたかのように「英語から日本語」や「日本語から英語」の翻訳文を作れるようになりつつある。AIはこのまま「日本語から日本語」というハイコンテクストな翻訳まで実現してしまうのだろうか。
記事 見える化・意思決定 会議を意味あるものにする「唯一かつ最大の方法」 2017/02/16 会議とは面倒なもので、無意味なもので、時間のムダであると考える人は多い。「案件管理」にしろ「進行管理」にしろ、とかく管理というものは働く人たちにとって嫌われるものである。無意味な報告や、効率化の人々は飽き飽きしている。もちろん、そうしたものがなければ目の前の仕事もないという事実もある。では、こうした状況からどのように脱すれば良いのか。「会議の技術」を磨くことにこそ、その活路はある。会議を意味あるものにする「唯一かつ最大の方法」を紹介しよう。
記事 見える化・意思決定 あらゆる組織は「余裕」のせいでダメになる 2017/02/15 この世には、二種類の組織がある。それは、「ちゃんとした組織」と「ダメな組織」である。あなたは、いま所属している組織がダメになってしまっていると感じるだろうか。それとも、ちゃんとしていると感じるだろうか。この世のあらゆる組織はダメである、といっても過言ではない。組織のダメはどこからやってきて、どのようにまん延するのだろうか。
記事 見える化・意思決定 失敗しないプロジェクトマネージャーは「管理」より「編集」スキルを持っている 2017/02/07 新しいビジネスモデルや習慣が通じないという「未知」が多くなった現代には、解決すべきさまざまな問題が無数に存在している。プロジェクトはそれらの問題にチャレンジするたびに計画されるため、社会には今後ますます多くのプロジェクトが溢れかえると言っても過言ではないだろう。プロジェクトマネージャーとして活躍する前田考歩 氏によれば、多くの企業がプロジェクトを失敗させてしまうのには理由があるという。そして、その理由を改善し、成功に導くには、プロジェクトを「管理する」だけでなく「編集する」という「プロジェクト・エディティング」の手法が重要だと指摘する。
記事 見える化・意思決定 脳みそに蹴りを入れて「企画提案仮説」を徹底準備するほうが、結局効率がいい 2017/01/30 コンサルティング・プロモーションのコンセプトの一つである企画提案仮説は、企画者が主導的に提案するための重要な抑えどころだ。企画提案仮説の骨格を成す項目として、キー・イシュー(KI)、イノベーション・ロジック(IL)、システムビジョン、ビジョン達成課題、遂行方法を解説する。また、企画提案仮説の検討では徹底したオプション出しが求められることを解説する。
記事 AI・人工知能・機械学習 AIに奪われる仕事と奪われない仕事の「見極め方」 2017/01/16 機械学習やディープラーニングをはじめとする大規模な統計処理の急速な発展によって、今後の経済、政治、文化全般に大きな影響をもたらすことが日々指摘されている。そこには決して間違いはないが、大切なのは、その変化をいかに正しく理解し、受け入れて行動していくかを考えることだ。自動車の運転手とプロ棋士という、一見して異質な二つの職業(仕事)を比較することで、「AIと仕事」の未来について考察してみたい。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 日本将棋連盟と新聞社は、将棋界の泥沼から抜け出せるか 2017/01/13 2016年12月26日、将棋プロ棋士 三浦弘行 九段の竜王戦出場停止処分について、注目の的であった第三者委員会による調査結果が公表された。翌27日、この発表を受けて日本将棋連盟、三浦九段の両サイドがそれぞれ別の場所で記者会見を行った。今後の融和にむけての道筋がこれでつくのではないか、と思いきや、三浦九段サイドの記者会見では日本将棋連盟側に対する驚くべき内情暴露もあり、依然として泥沼の状態が続いている。
記事 ワークスタイル・在宅勤務 逃げ恥、校閲ガール、カインとアベル…「仕事モノ」ドラマ比較から見える価値観の変化 2016/12/29 2016年10月期のテレビドラマは、「働く」をテーマにしたドラマが目立った。TBSは「逃げるは恥だが役に立つ」、フジテレビは「カインとアベル」、日本テレビは「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」と、各社各様の切り口でそれぞれが日本社会の今を切り取って描くという構図となった。今回は、2016年の世相を映し出す鏡として民放3局のドラマを比較してみたい。
記事 ワークスタイル・在宅勤務 TBS「逃げ恥」ヒットから学ぶ、専業主婦(夫)の「正当な対価」は計算できるか 2016/12/27 TBS系列で放送されたテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ(以下、逃げ恥)』が、12月20日に最終話の放送を終えて、視聴率は堂々たる20.8%を記録した。本作はなぜここまでのヒットしたのか。さまざまな要素があるが、ひとつに挙げられるのが社会的テーマ設定の鋭さである。同作は「結婚生活において専業主婦/夫は労働に従事しており、正当な対価をもって報われるべきだ」という感覚をテーマとすることで、今日の社会生活における困難を描き出すことに成功している。
記事 見える化・意思決定 キー・イシューとは何か? 意思決定者から承認を得るために必要なカギを洞察せよ 2016/12/26 コンサルティング・プロモーションのコンセプトの一つであるキー・イシュー(KI)は、投資を承認する意思決定者が抱く業務改革推進上の悩みだ。キー・イシューを見事に言い当て、その解決をコミットすることで、意思決定者への交渉力を高め、妥当な体制・妥当な予算の獲得を可能にし、プロジェクトの成功確率を高める。キー・イシューは、ただ待っていれば教えてもらえるものではなく、プロとして洞察し提案すべきものだ。そこで意思決定者の要望すら「一つの視点」であると認識し、プロとして行うべきことを提案する行動規範が求められる。また、キー・イシューの洞察に必要な知識・視点の拡充方法を解説する。
記事 ワークスタイル・在宅勤務 仕事のデキる人は「職場のルール」をどうやって上手く使うのか 2016/12/15 ビジネスにおける活動拠点となるのは「職場」と呼ばれる空間である。これを「場」とはよくいったもので、たしかに職場には、目には見えないが確実に物体に影響をおよぼす「電磁波」のような、人の心に働きかける力の作用する「場」が存在する。その「場」とは一体何かというと、「そこだけに通用する、ローカルなルールやマナー」のことである。職場に配属されたばかりの新人はなぜこれらのルールに戸惑うのか。そして、仕事のデキる人はどうやってこれらのルール理解し、上手く使っているのだろうか。
記事 ワークスタイル・在宅勤務 ドラマ「校閲ガール」ヒットの理由は、意識高い系でも社畜でもない「仕事観」の共感だ 2016/12/07 石原さとみが主人公を演じる、出版社の校閲部を舞台にしたテレビドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」が好調である。その話のあらすじは、大手出版社の職場において、明るく元気な女性主人公が、様々な困難に直面し、問題を解決していく。そしてその過程で、問題を抱える周囲の人も感化していくというものだ。一見、凡庸とも思えるこのドラマはなぜヒットしたのか。その理由は、意識高い系でも社畜でもない「ナナメウエ」な仕事観への共感にある。
記事 政府・官公庁・学校教育IT 待機児童問題解決へ、「オトナな保育園」は未来を作れるか 2016/12/05 流行語大賞で「保育園落ちた日本死ね」がトップテンに入ってしまったほど、2016年は待機児童問題が様々なメディアで取り上げられた。23区内で最も人口が多く、待機児童問題が深刻化する世田谷区では、国家戦略特区制度を活用して「都市公園法」の規制緩和を行い、2017年4月に祖師谷公園内で「茶々そしがやこうえん保育園(仮称)」を開園させる。この保育園を手掛けるのが、社会福祉法人あすみ福祉会・茶々保育園グループだ。CEOの迫田健太郎 氏は、保育園や保育所の数を増やすと同時に保育や保育士の社会的価値を向上させる重要性を訴える。「子どもを子どもあつかいしない」という考えのもとで生まれた「オトナな保育園」を運営する迫田氏に、保育業界の抱える課題、茶々保育園グループの取り組みなどについて話を聞いた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 将棋三浦九段の竜王戦騒動、ファンが「ガッカリ」した2つの理由 2016/11/28 『聖の青春』や『3月のライオン』など、将棋をテーマにした映画が制作されて話題を集めているが、そこに水を差してしまった形になったのが三浦九段の竜王戦出場停止処分についての一連の騒動である。将棋ファンの不満と不信は依然として拭われていない。しかし竜王戦騒動を振り返ってみると、ファンによる棋士への過剰な思い入れや憧れが原因であったようにも思われる。
記事 競争力強化 イノベーション・ロジックとは何か? そのメリットと構築・明確化の方法 2016/10/28 コンサルティング・プロモーションのコンセプトの一つであるイノベーション・ロジック(IL)は、リターンを生み出し、投資効果を高めるロジックだ。イノベーション・ロジックを明らかにすることで、業務とITの目指す姿、課題と対策が見通せること、イノベーション・ロジックは多様に存在すること、イノベーション・ロジックを明確にする上では「美辞麗句に惑わされない」行動規範が求められることを解説する。
記事 人材育成・人材獲得 一般企業のリーダーは「お気持ちを表明」するだけでは無能である 2016/10/26 何か実現したいことがあったとき、「実現に向けたアクションを取ること」によって「本当にそれが実現する」かどうかというと、そうとは限らない。売上をあげようと指示を出したら、自動的にモチベーションがあがって成果が出るのであれば、これほど楽な話はない。先般の「天皇陛下のお気持ちの表明」に関する報道は、日本の企業にとって重要な問題を投げかけている。
記事 人材育成・人材獲得 電通だけが問題ではない、新人社員の「ポテンシャル」は誰が引き出すべきか 2016/10/21 国内最大手広告代理店の電通に入社した新人社員の自殺が過労によるものだと認定されたニュースが話題となり、重大な社会問題として取り上げられている。これは間違いなく、日本の新卒一括採用慣行における問題が最悪の形で引き起こした事例である。実はこの問題、多くの新卒者が同じ事態に直面している。そこには、日本の組織における実に回りくどくて歯がゆい話が横たわっている。
記事 Web戦略・EC メガネスーパー「当たり前」のオムニチャネル戦略はなぜ成功したのか 2016/10/20 メガネやコンタクトレンズなどの販売を行う業界大手のメガネスーパー。2000年前後からはじまったメガネの低価格競争に巻き込まれた同社は、2011年から2013年まで3期連続で超過債務に陥り、2015年7月には、東証の上場廃止目前にまで業績が低迷した。そうした同社の復活を支えたのが、ネット上のECサイトやリアル店舗など、あらゆる場所で顧客との接点を設けることで顧客満足度を向上させる「オムニチャネル」だ。2016年4月期決算で9年ぶりの黒字転換を達成したその裏には何があったのか。店舗とECサイトをつなぐオムニチャネル戦略について話を聞いた。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 将棋三浦九段の不正疑惑、本当に残念なのは「日本将棋連盟」の対応だ 2016/10/19 「プロ棋士」対「将棋AI」の戦いで話題を集めてきた将棋界に、大事件が起こってしまった。強豪プロ棋士である三浦弘行九段(以下、三浦九段)が、対局中にスマートフォンを使って不正していたのではないか、という疑惑が浮上しているのだ。テレビのワイドショーでも取り上げられ、将棋ファンのみならず世間にも知れ渡ってしまった危機的事態はなぜ起こったのか。日本将棋連盟の三浦九段、将棋ファン、メディアへの対応を「組織のインシデント管理」という視点でとらえると、意外とこれは他人事ではない話である。
記事 競争力強化 企画・提案時に知っておきたい「コンサルティング・プロモーション」という方法論 2016/09/29 コンサルティング・プロモーションは方法論である。方法論とは、科学や芸術の領域で、ある仕事をするときに、それをうまくやるためのコンセプト、メソッド、プロセス、ツールの一連のシステム(関連する組合せ)だ。この方法論体系に基づいて、コンサルティング・プロモーションの目的・ねらい、コンセプト、プロセスの概要について解説する。また、方法論とは何かについても解説する。
記事 見える化・意思決定 攻殻機動隊が描く「理想的なプロジェクトチーム」の姿とは 2016/09/28 役割が縦割り的に分割され、硬直化した組織においてはプロジェクト型の業務はうまく進行しない。それを打破するあり方は、TVシリーズ版攻殻機動隊「STAND ALONE COMPLEX」が描く「プロジェクトメンバー間の、柔軟なポジションチェンジ」は参考になるように思われる。そこには、PDCAサイクルやカイゼンの概念に代表されるような、ルーチンワーク的世界観でのアプローチとは違う次元の発想が必要である。
記事 見える化・意思決定 攻殻機動隊「公安9課」のチームワークはなぜ上手く機能するのか 2016/09/27 プロジェクトがうまくいかない根本原因は、「想定外事象」にあるが、これに対処をすることができないのは、実はそれを担う組織の構造にある。営業がいて、PMがいて、SEがいて、プログラマーがいて、テスターがいて… という役割に応じて頭数を揃え、縦割り的に組織を構築するのは、ごく当然の定石的なアプローチであるが、これがチームの硬直化を招くのである。この状況と対照的なのが、攻殻機動隊で描かれる「公安9課」のチームワークだ。
記事 見える化・意思決定 攻殻機動隊のリアリティから「想定外プロジェクト」攻略法を学べ 2016/09/25 特許庁やみずほ銀行のシステム刷新プロジェクトなど、規模の大きな案件の失敗談がニュースや話題になるが、プロジェクト型の仕事とは、そのほぼ全てが、思うように進行しないものである。永遠にも思える出口のない戦いは、関わる人々に苦悩を与えるもので、中でも特にひどいものに対しては「デス・マーチ」すなわち死の行進などという、物騒な呼称が与えられている。なぜプロジェクトはうまくいかないのか? なぜ計画したことが計画した通りに進まないのだろうか? TVシリーズ版攻殻機動隊「STAND ALONE COMPLEX」からそのヒントを探る。
記事 見える化・意思決定 「ブラック企業」になる理由は、社員が「ストレス」に耐えすぎるからだ 2016/08/27 現代日本の企業社会において「ブラック企業」という言葉がある。このブラック企業の社風を改革するために様々なアプローチでその変革を試みているが、なかなか成功事例が少ない。なぜ企業が「ブラック化」するのだろうか? それは、「ブラックな業務環境に耐える人々」の存在なしには説明がつかないのである。今回は、人類が誕生したはるか昔から生存している植物の生存戦略を参考に、ブラック企業の社風を改革するためのアプローチを考えてみたい。
記事 コンテンツ・エンタメ・文化芸能・スポーツ 大ヒット「シン・ゴジラ」が日本の全組織に投げかけた問題 2016/08/13 長谷川博己、竹野内豊らが出演し、公開2週目で累計動員数145万人、累計興行収入21億円を突破したゴジラのリメイク作品「シン・ゴジラ」。映画ファンの間でも「特撮映画というジャンルの域を超え、映画としても近年まれにみる傑作」との呼び声が高い。シン・ゴジラはなぜ、ここまでのヒットを記録したのか。同作の庵野 秀明監督が描いたテーマは、日本の組織的課題を考える上で避けては通れないものであり、今回のヒットにはそれが深く関連しているのだ。
記事 人材育成・人材獲得 AIに機械的な作業を任せるという発想は「謎」である 2016/08/12 現在、世間において様々なAIのあり方が語られている中で、誰もが納得する表現その機能や役割を定義するのは不可能な話ではある。不可能な話ではあるが、数あるAI談義のなかで、近年しばしば「AIによるマネージャー代替論」が語られることがある。しかし、これは「機械的で面倒な仕事から早く解放されたい」という願望と相まった人間の大きな間違いだ。
記事 競争力強化 コンサル会社に学ぶ「戦略達成のための」企画・提案の方法 2016/07/29 企業のシステム部門・システム子会社の多くは、企画提案に苦慮している。価値を生む提案が求められているのだ。いかにして経営に貢献するシステム化を企画するか、いかにしてこれを支える企画人財を育成するかが課題である。これに対して、提案の上手な業界であるSI兼業のコンサルティング会社を調査したところ、彼らは確立したビジネスモデル、研究開発方法、競争戦略、企画提案技術を有していた。それらについて解説する。
記事 IT投資・インフラ戦略 デジタル変革の正反対にあるのは「大企業病」である 2016/07/29 デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れの中で、海外企業は今、どういった取り組みをしているのか。また、DXによってどのようなビジネス変革の効果が出ているのか。そして、DXを阻害する「大企業病」の正体とは何か。IDCのITスペンディンググループのマネージャー 廣瀬 弥生氏が解説した。