記事 セキュリティ戦略 欧米で進むレジリエンス・マネジメントとは?ERMとの違い、現状と課題をレビューする 2013/05/24 本連載で筆者は、現行のBCPフレームワークが災害の大型化、企業・自治体を取り巻くリスクの多様化に対処するフレームワークとして、甚だ不十分であることを繰り返し強調してきた。しかし、既存のBCPの欠陥や改良点を指摘し、嘆息しているだけでは展望は開けていかない。そうした問題意識に立脚し、本連載では今回より数回にわたり、次世代BCPや行政・産業レベルの危機管理とも密接な関係を持つ、“レジリエンス・マネジメント”を主題に取り上げ、その現状と課題をレビューすることにする。
記事 セキュリティ戦略 NISCをサイバーセキュリティセンターに改組、自衛隊にサイバー防衛隊、政府戦略案 2013/05/21 政府および内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)は21日、サイバーセキュリティ戦略の素案をまとめ、公開した。これによると、サイバー攻撃への対策を強化するため、自衛隊にサイバー防衛隊を新設するほか、2015年度をめどにNISCを「サイバーセキュリティセンター」(仮称)に改組する方針を発表した。
記事 政府・官公庁・学校教育IT 注目集めるネット選挙解禁後のセキュリティ対策、なりすましや風評被害を防ぐには 2013/05/21 7月に予定されている参議員選挙では、いよいよネット選挙が解禁される。現在各政党や候補者、そして有権者を巻き込んだ議論が沸き起こっているが、他にも活気づいている業界がある。ほかならぬセキュリティ業界だ。多くのセキュリティ関連企業が、なりすまし対策やサイバー攻撃対策、あるいは風評被害予防の監視サービスやコンサルティングなど、政党や候補者の事務所などに新たな提案を行っている。必要な対策ではあるが、果たして死角はないのだろうか。
記事 セキュリティ戦略 警察庁、「サイバー攻撃分析センター」を設置 全国警察の司令塔として20名 2013/05/16 警察庁は16日、高度化・複雑化するサイバー攻撃の頻発に対応するため、警察庁警備局警備企画課に同課のサイバー攻撃対策官を長とする「サイバー攻撃分析センター」を設置すると発表した。警察庁では、約400名体制でサイバー攻撃に備える。
記事 セキュリティ戦略 自民党の「デジタル・ニッポン2013」、情報セキュリティなど6分野で政府提言へ 2013/05/09 自民党は8日、党IT戦略特命委員会を開催し、「デジタル・ニッポン2013―ICTで、日本を取り戻す―」というIT関連に関する提言について議論を行った。来週にも最終決定し、政府に申し入れる。
記事 ソーシャル・エンタープライズ2.0 ソーシャル・リスニングはセキュリティ対策に生かせるか 2013/05/08 SNSやブログに書き込まれた情報を分析し、今のトレンドを把握したり流行を予想したりすることを「ソーシャル・リスニング」と呼ぶ。いまソーシャル・リスニングが注目を集めている背景には、ビッグデータおよびデータサイエンスといった技術の進展も深くかかわっているが、トレンド分析や経営の意思決定・サポートに加えて、セキュリティ対策などにも応用が可能という特徴も持つ。そこで本稿ではソーシャル・リスニングのセキュリティ機能を検証してみよう。
記事 PKI・暗号化・認証 危険なシャドーITを管理し、安全・長期運用できる認証基盤を最適設計する秘訣とは? 2013/04/25 スマートフォン・タブレットの活用が浸透し、マルチデバイスによって外部から社内へアクセスすることも多くなった。では、これらマルチデバイスをセキュリティの観点から安全に使うにはどうすればよいのだろうか? これまで企業のセキュリティ対策というと、悪意ある外部侵入者から社内情報を守る多面的・多層的な防御が主流であった。もちろん今後もこうした対策は必要だが、さらに最近では社内に持ち込まれたBYOD(私的デバイスなど)への対策も重要になっている。「オフィスに蔓延するスマートデバイスがシャドーITの氾濫を生みだす」と指摘するのは、「セキュリティマネジメントセミナー 2013」に登壇したソリトンシステムズの宮崎洋二氏だ。
記事 セキュリティ戦略 Windows XPのサポート終了は「2014年問題」となるのか 2013/04/17 いよいよWindows XPの延長サポート期間もあと1年で終了となる。マイクロソフトは、XPを使い続けることの危険性をアピールするとともに、移行支援の取り組みも発表し、企業および個人ユーザーに対してPCやOSのアップグレードを呼びかけている。しかし、移行の必要性は理解していても、稼働中の業務システムの入れ替えというハードルは思ったより高い。どのように取り組んでいくべきなのか。
記事 標的型攻撃 標的型攻撃セキュリティガイド(ラック 岩井 博樹著)【新刊・近刊プレゼント】 2013/04/05 なりすましや遠隔操作など、昨今、セキュリティに関連した話題を耳にする機会が増えてきている。セキュリティ攻撃は日々複雑化し、その対策もより高度なものが求められるようになってきている。本書は、そうした最新の事例である、企業などの特定のターゲットに対して行われる「標的型攻撃」、その中でも、偽装メールと遠隔操作ツールを利用した「標的型メール攻撃」にポイントを当て、その概要と対策を解説する。(書籍紹介文より引用)
記事 セキュリティ戦略 2013年度版10大セキュリティ脅威の要点、注目すべき3つの新しい脅威とは? 2013/04/03 情報処理推進機構(IPA)が「2013年版 10大脅威 身近に忍び寄る脅威」という文書を公開した。2012年に発生した情報セキュリティインシデントの傾向について117名の専門家による意見を集約し、投票により上位10の脅威の概要と対策をまとめたものだ。よくまとまった文書ではあるが、52ページもあるので、さらに要点を整理してみようと思う。新年度を迎えて自社のセキュリティ対策の見直す機会にしていただきたい。
記事 セキュリティ戦略 警察庁、サイバー攻撃特別捜査隊を設置 全国で140人が専従 2013/03/28 警察庁は28日、警備局長・情報通信局長連名通達「サイバー攻撃特別捜査隊設置要綱」に基づき、都道府県警察におけるサイバー攻撃対策の推進体制を強化するため、 サイバー攻撃特別捜査隊を設置すると発表した。全国で約140人の専従捜査員が対策を推進する体制を構築する。
記事 ファイアウォール・IDS・IPS(不正侵入検知/防御) 米政府の脆弱性データベースがハッキング、本事件から学べる教訓を考える 2013/03/19 米国時間の3月15日、米国国立標準技術研究所(NIST)の国家脆弱性データベース(NVD:National Vulnerability Database)が攻撃されたと報じられた。本稿を執筆している日本時間3月17日現在、サイト自体は復旧しているが、NISTからこの件に関する公式発表はまだ出ていない。ニュースサイトの情報からしかわからないこの状況で何かを論じるのは早計だが、対象となったサーバがサーバだけに、どのようなインシデントだったのか整理しつつ、取り急ぎの対応策と本件から学べる教訓を考察してみたい。
記事 シンクライアント・仮想デスクトップ 三菱重工業、ジェット旅客機「MRJ」開発で次世代ものづくりクラウドを採用 2013/03/13 三菱重工業 名古屋航空宇宙システム製作所は、三菱航空機が開発を進めている次世代のリージョナルジェット機であるMRJ(Mitsubishi Regional Jet)の主要構造部品の製造と最終組立を行う同製作所のおいて、富士通の次世代ものづくり環境「エンジニアリングクラウド」を導入した。
記事 標的型攻撃 ファイア・アイ、次世代脅威対策プラットフォーム発表 25社のパートナーと匿名で共有 2013/03/05 標的型攻撃に特化したセキュリティソリューションなどを手がけるファイア・アイ(FireEye)は5日、最新のサイバー攻撃に対応した新たなセキュリティ・モデルの構築を可能にする脅威対策プラットフォームを発表した。本製品は米国で2月25日に発表されたもので、今回新たに日本でも展開していく。
記事 セキュリティ戦略 トマト銀行、ALSOKと自社顧客向けに海外セキュリティサポートや安全対策 2013/03/04 岡山県に本店を置く、第二地方銀行のトマト銀行は3月1日、同社の顧客のセキュリティ対策ニーズの高まりを受け、綜合警備保障(以下、ALSOK)と提携し、セキュリティサポートに関するビジネスマッチングを開始すると発表した。
記事 スマートフォン・携帯電話 意外と知らない? スマホを狙うマルウェアの実態 2013/03/04 近年爆発的に普及しているスマートフォン。その便利さやクラウドとの相性の良さなどから、ビジネス利用を検討する企業も珍しくなくなった。しかし、スマホを狙うマルウェアの危険性について、よく知らない人がほとんどではないだろうか? 日本スマートフォンセキュリティフォーラム協会会員で、『スマートフォンの業務利用におけるセキュリティ対策』の著者でもある吉田 晋 氏が、最新事情やデータと共に考察する。
記事 標的型攻撃 機密情報を守る2つの視点、アクセスコントロールと監査の融合で変化する脅威と戦う 2013/02/21 標的型攻撃がますます高度化・複雑化するなど、機密情報とシステムを取り巻く脅威は刻々と変化しています。個人情報や知的財産、国家機密などを、場当たり的ではなく、効率よく守るためにはどうすれば良いのでしょうか。「変化する脅威、変化しない標的」および「アクセスコントロールと監査の融合」という2つの視点から情報中心のセキュリティ対策を考えてみましょう。
記事 ビッグデータ 決定的に異なるビッグデータ環境の「ヒト」と「モノ」:篠崎彰彦教授のインフォメーション・エコノミー(51) 2013/02/21 大量の断片的データを素早く収集する情報処理技術と高度な統計解析技法が組み合わさった「ビッグデータ」現象が注目されている。「いつでも(時間)、どこでも(位置)、誰でも(ヒト)、何でも(モノ)」のデータが有機的に関連付けられ、価値ある「情報」や意思決定の支えとなる「知識」に昇華できるのだ。ただし、リアルな時空における「ヒト」と「モノ」の違いは大きい。ビッグデータの活用に際しては、「誰でも」と「何でも」の違いをよく認識しておくことが大切だ。
記事 セキュリティ総論 Java7は本当に削除すべきなのか?脆弱性報道によって誤解が横行した問題を考える 2013/02/20 Java 7の脆弱性に対するパッチ情報が物議をかもしている。オラクルの提供した修正パッチについて、一部の国内外のメディアが、「(米国国土安全省:DHSの下部組織であるUS-CERTが)修正が完全ではないのでJavaを使うな、とアナウンスした」かのような報道を行ったからだ。しかし、背景や原文を読めば、この報道の表現が必ずしも適切ではないことがわかる。もし誤解していたならば、情報セキュリティに関する報道の読み方を考えたほうがいいかもしれない。
記事 モバイルセキュリティ・MDM 【連載一覧】スマートフォンのセキュリティを徹底考察 2013/02/10 近年爆発的に普及しているスマートフォン。その便利さやクラウドとの相性の良さなどから、ビジネス利用を検討する企業も珍しくなくなった。その際にネックとなるのがセキュリティである。本連載では、日本スマートフォンセキュリティフォーラム協会会員で、『スマートフォンの業務利用におけるセキュリティ対策』の著者でもある吉田 晋 氏にお話を伺い、スマートフォンのセキュリティの本質について最新事情やデータと共に考察いただく。
記事 組み込み・産業機械 制御システムのセキュリティ対策、情報システムの教訓を生かせるか 2013/02/05 発電所や交通機関など社会インフラに直結していることから、テロの標的となったり、セキュリティインシデントによって大惨事につながりかねない──いま、多くの国で制御システムセキュリティへの関心が高まっている。しかし、制御システム業界では、その対応や対策について取り組み方に二極化の傾向が現れているようだ。誰もがサイバーテロなどの脅威がグローバルで現実のものとなっている認識はあるものの、専門家やIT業界からの呼びかけに対して、「うちは顧客も限られている」「システムが特殊なもので攻撃の可能性は低い」という認識に陥っている企業も少なくない。
記事 内部統制 【連載一覧】ビジネスに役立つ法知識 2013/01/22 ビジネスを安全に進めるためだけではなく、ビジネスをより優位に進めるためにも、法知識は重要になる。特に近年、ITによってビジネスが急速に発達した一方で、そのスピードに法整備が追いついていない面もあり、ビジネスの現場でもふとしたことで法を犯してしまう危険も増している。実践的な法知識を身に付けることは、ますます重要性を高めていると言えるだろう。そこで、法務博士 河瀬 季氏に、ビジネスに役立つ法知識を解説いただこう。
記事 セキュリティ戦略 セキュリティ需要がもたらした新たな生産性パラドックス:篠崎彰彦教授のインフォメーション・エコノミー(50) 2013/01/16 いつでも、どこでも、誰でも、何でもがデジタル化されネットワーク化される「ユビキタス社会」では、ITの導入と利用が企業、家計、政府の3主体それぞれに独立したものではなく、緊密に相互関係化していく。その中で、利用者が端末や媒体を自由に選択するため、旧来の垣根を越えた事業展開が促されている。また、PCはもちろん、スマートフォンやタブレットなどへのセキュリティ対策の費用増大が生産性パラドックスを再来させるなど、新たな課題も生まれている。
記事 セキュリティ戦略 アズビル、制御システムセキュリティ対策製品「VISUACT-V」を発売 2012/12/25 ビルディングオートメーション事業などを手がけるアズビルは25日、電力、ガス、水道、交通管制センターなどの重要インフラおよび石油・化学プラントや各種工場などで稼働する制御システムのサイバーテロ対策として、同社子会社のアズビル セキュリティフライデーと開発したサイバー攻撃およびマルウェア感染を早期に検知する「VISUACT-V(ビジュアクトV)」を販売すると発表した。
記事 セキュリティ戦略 インターポールとNEC、グローバルセキュリティ対策で提携 2012/12/18 国際刑事警察機構(以下、インターポール)とNECは、グローバルなサイバーセキュリティ対策で提携したと発表した。
記事 標的型攻撃 利用規約があればマルウエアではない?スマホ利用阻むウイルス作成罪の抜け穴を防げ 2012/12/18 1000万人の個人情報が流出したとされる「スマートフォン情報流出アプリ事件」。一度は摘発されたものの、その後、検察が処分保留と判断して容疑者は釈放された。この事件に対し、日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)は、一通の意見書を発表し、政府や業界に対して提言を行った。今回の事件で明らかになった問題を放置すれば、業界全体が利用者の信頼を失うことになりかねないというのだ。
記事 標的型攻撃 サイバーシティとサンドボックス、仮想環境を活用した2つのセキュリティ対策 2012/12/04 大量破壊兵器を搭載した列車が街に向かっているという想定で、途中の跳ね橋の制御システムをハッキングし、持ち上げることで列車の侵入を止めるといった訓練や、医師がコーヒーショップで接続したWi-Fiのアクセスポイントからアカウント情報を盗み、病院システムを乗っ取って入院中の要人暗殺の企てを防止する訓練──これらはすべて米国空軍が開発した仮想空間「サイバーシティ」上で実際に行われていることだ。今回は、仮想空間や仮想環境で行われている2つのセキュリティ対策について紹介しよう。
記事 組み込み・産業機械 トレンドマイクロが制御システムセキュリティに参入、「Trend Micro Safe Lock」発売 2012/11/20 トレンドマイクロは19日、新たに企業向けのビジネスとして、製造業の工場における生産管理システムや電力・ガス・水道の供給監視システムなどの制御システムを対象にしたセキュリティ製品群の提供を開始すると発表した。2015年に制御システムのセキュリティ分野で15億円の販売を目指す。
記事 セキュリティ戦略 自動車のサイバーセキュリティ、米国運輸省が1,000万ドルを投入する狙い 2012/11/20 制御システムのセキュリティが大きな問題として注目を集めている。工場やプラント、モバイル機器、家電ときて、次にわれわれが考えなければならないのは急速にIT化が進む自動車へのサイバー攻撃だ。実際、米国運輸省(NHTSA)は多額の予算を投じ始めている。
記事 組み込み・産業機械 インフラのセキュリティ、スマートコミュニティにも共通課題 日・米・独の有識者ら 2012/11/19 電気、ガス、水道、交通といった重要インフラに対するサイバーテロが現実の脅威になり、各国の国レベルの対策や制御システムセキュリティへの取り組みが注目を集めている。重要インフラの制御システムが攻撃を受けると、企業経営や社会生活に与える影響が膨大であり、人命にも関わる重大な問題にもかかわらず、これまで真剣な議論も対策もされてこなかった。このような状況において、我々はまず、何をすべきなのだろうか。独の研究機関、フラウンホーファーAISECのピーター・シュー氏、米デジタルボンドのデール・ピーターソン氏、日本のラック西本逸郎氏、電気通信大学の新 誠一教授、森ビルの渡部 宗一氏ら有識者が一同に介し、話し合った。