NECは22日、仮想化モバイルコアネットワークソリューション(vEPC:Virtualized Evolved Packet Core)を、世界で初めて通信事業者向けに販売開始した。
「vEPC」は、7月に発表された「NEC SDN Solutions」のテレコムキャリア市場向け「ネットワーク機能仮想化ソリューション」のメニューとして最初に提供する。標準化グループNFV(Network Functions Virtualization)のコンセプトを採用し、効率的なリソース活用を実現できるという。
汎用IAサーバの仮想化基盤上に、LTE基地局を収容するモバイルコアネットワーク装置(EPC)のMME、S-GW/P-GWなどのノードの機能を、オールインワンで実現したという。これにより、ネットワークの統合運用と管理の自動化、制御の最適化などが可能となっている。なおインテル社のDPDK(Data Plane Development Kit)を応用し、高速処理と仮想化での機能提供を実現している。
仮想化基盤を使うことで、通信処理の負荷変動に応じてサーバリソースを配分し通信処理の負荷増大に柔軟に対応することが可能。さらに、汎用IAサーバを利用することで、装置コストの低減や調達リードタイムの短縮も図られている。
NECはvEPCをミャンマーの通信インフラ構築プロジェクトの一環として納入しており、本年12月には稼働を開始する予定。