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- 2023/10/03 掲載
投資の神様・バフェットが売却「HP株」は売るべき? プロから見た将来性はいかほど?
「奇妙な投資」からの「真意不明の売却」
ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが9月13日に米証券取引委員会に提出した書類によると、HP株の約550万株を売却したという。HPはバークシャー・ハサウェイの上場取引ポートフォリオの中でも大きなポジションの1つで、今回の売却は注目に値する。バークシャー・ハサウェイは2022年4月、HPの株式を保有したことを明らかにした。長年バークシャーの動きを追ってきた米モーニングスターのシニアアナリストであるグレッグ・ウォーレン氏は、当時のインタビューでこの投資について「興味深い」と述べている。
「私たちには少し奇妙な感じがした。バフェット氏が通常投資するような種類の株式ではないからだ。というのも、彼がアップルの株式を保有していることは知っているが、それは彼が数年前に株式を購入したIBMに少し似ているように感じられる。キャッシュフローが良好で配当金も支払われていた。これもその類いかもしれないと思う」(ウォーレン氏)
今回、バークシャー・ハサウェイがHP株の一部を売却したのはなぜだろうか。バフェット氏も同社関係者もコメントしていない。
だが、米モーニングスターのウォーレン氏には持論がある。
「バークシャーのオールインコストは43億ドル、つまり1株あたり35.62ドルだった。今回の売却は保有株式全体のわずか4.5%で、1株あたり28.81ドルで1億5,800万ドルの収益を得た。したがって、売却で19%の損失を計上しており、節税目的の売却とかなり似たものに思われることから、2023年バークシャーがBYD株の売却で計上した大きな利益が相殺される可能性が高い」と同氏は指摘している。
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