日産自動車は９日、経営難に陥っている自動車内外装部品メーカー、河西工業の第三者割当増資を引き受け、総額６０億円を出資すると発表した。河西工業はかつて日産の系列会社だったが、ゴーン被告が会長を務めた際に「系列解体」の方針の下に資本関係を解消。しかし、日産は河西工業が重要な調達先だと判断して支援を決めた。

日産は出資に伴い河西工業の株式を１３．０５％保有するが、「あくまでも自主再建を支援するための出資だ」（広報）として、子会社化などは当面考えていないと説明している。

【時事通信社】