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  • 2023/05/15 掲載
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ネット普及の立役者は米国じゃない? 日本の「知られざる」活躍と通信の「宗教戦争」

今では社会に欠かすことのできないインターネット。その歴史はいつどこでどのように始まったのか、そして日本ではどのような技術発展を遂げてきたのだろうか。早稲田大学名誉教授の後藤滋樹氏が、インターネット技術の歴史と今日の特徴を紐解きながら、今後のインターネット活用において意識するべきポイントを解説する。

意外に古いインターネットの歴史

 インターネットの歴史はかなり古く、1960年代までさかのぼる。世界初のパケット通信ネットワークとなるARPAネットの研究プロジェクトが米国で発足したのが1967年だ。

 一方、日本でインターネットに関する動きが始まったのは、1973年10月で、東北大学とハワイ大学のコンピューターのテレックスによる接続実験が行われて成功している。日本はインターネットの歴史において、早期から技術研究・開発に尽力していたのである。

「ジャパンアズナンバー1と日本が呼ばれていた時代、日本の大企業などはコンピューターネットワーク技術の研究開発を当然行っていました」

 そう話すのは、早稲田大学名誉教授で、日本ネットワークインフォメーションセンター(JPINIC)の理事も務める後藤滋樹氏である。後藤氏はNTT研究所でキャリアをスタートさせた後、米スタンフォード大学の客員研究員、研究機関用ネットワークJUNETの管理運営や内閣官房NISC研究開発戦略専門調査会などに参画してきたインターネット技術の専門家だ。

 後藤氏はまた、日本のインターネットの発展においては「民間主導」が大きな特徴となっているとも話す。

「日本の大きなプロジェクトは、国家主導で行われるのが一般的でした。しかし、インターネットに関しては、民間主導という特徴があります。2021年9月1日に施行されたデジタル社会形成基本法でも、デジタル社会の形成について『民間が主導的役割を担う』と明記されています」(後藤氏)

 では、そんな日本がインターネットの技術発展において、具体的にどのような役割を担ってきたのかを見ていこう。

この記事の続き >>
・通信プロトコルの「宗教戦争」とは?
・国際化に貢献した日本の「ある技術」
・未来の「インターネット」予測と課題

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