なぜJALは「フルリモート」でシステム刷新できた?コロナ禍でも「遅れなし」のワケ
JALの基幹システムはどう移行した?
加えて、新しいシステムには、これまでExcelなどを使って個別対応してきた英国拠点向けの送金処理などの統合、財務経理におけるデータ活用も求められていた。
こうして、さまざまな課題解決を目指す「eJALシステムの刷新プロジェクト」が2020年にスタート。ところが、その年の春、コロナ禍が発生し世界的な経済停滞が始まる。
特に航空業界への影響は甚大で、多くのプロジェクトが中止や規模縮小を余儀なくされる中、同社は本プロジェクトを予定通り実行することを決断。遅れることなく計画通りプロジェクトを完遂した。遅延のない決算業務、レポーティング処理の高速化、インフラ管理の負荷軽減などを実現したのである。
以降では、コロナ禍という"突然の逆風"に直面したにもかかわらず、同社が基幹システムの刷新という難易度の高いプロジェクトをいかにして完遂し、成功に導いたのかを解説する。
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