2020年の東京五輪に向けて、訪日外国人の数が年間3000万人を超え過去最高を記録する中、観光庁のテーマ別観光による地方誘客事業に選定された「ロケツーリズム」について、国連サミットで採択された持続可能な開発目標「SDGs」に関連付けて紐解いていきます。ロケツーリズムとは、映画やドラマのロケ地を訪ねて、風景や美食を堪能し、地域の人々の“おもてなし”に触れ、その地域のファンになってもらうエンターテインメント事業であり、ロケ地を観光資源としてシティーセールスを行う地方創生事業の持続的なコンテンツとして有望です。

今回のKITプロフェッショナルミーティングでは、継続的にロケツーリズムに取り組んできた一般社団法人ロケツーリズム協議会アドバイザーの田中康之氏と、映画・ドラマ・情報番組の制作者にロケ地の情報を伝えると共にロケツーリズムによる地域の活動を取材している月刊誌『ロケーションジャパン』の山田実希編集長をゲスト講師にお迎えします。ロケツーリズムがどのようにエンターテインメントビジネスとして地域活性化に寄与しており、地方創生事業として注目されているのかを、映画やテレビ番組のロケ実績を着実に増やしている千葉県いすみ市などの代表的な成功事例に基づき解説します。

各講師による講演パートでは、ロケツーリズムの取り組みが、どのようにSDGsの持続可能な街づくりに通じるのかについて、SDGsの取り組みから地域の事例紹介とステークホルダーとの協働課題について共有します。また、SDGsにおける17のテーマと196のゴールをエンターテインメントビジネスに於いて、どのようにKPI指標として評価し、達成させるのかについて、後半のリフレクションで参加者の皆様と一緒に闊達な議論を行います。

セミナー概要

名称

KITプロフェッショナルミーティング

SDGs環境未来都市を目指して!ロケツーリズムによる地方創生事業を
成功事例から紐解く

日時

2019年10月10日(木)19:00 - 21:00

会場

金沢工業大学 虎ノ門キャンパス

〒105-0002 東京都港区愛宕1丁目3-4
会場地図

定員

80 名

受講料

無料(事前登録制)

主催

学校法人金沢工業大学 KIT虎ノ門大学院

メディア協力

講演者

一般財団法人日本総合研究所
客員主任研究員

一般社団法人ロケツーリズム協議会
アドバイザー

AIPE認定 知的財産アナリスト、博士(環境学)

田中 康之

海賊と言われた石油会社出光興産を経て、民法キー局TBSテレビでコンテンツのマルチユース事業に携わり、コンテンツのライツマネジメント業務に従事。その後、グローバル玩具メーカーのエポック社で欧州物流拠点をオランダに設立。現在は、ロケツーリズムによる自治体のSDGs推進評価に基づいた地域経済波及効果の研究に取り組んでいる。ロケツーリズム協議会では、ロケ地写真や映像利用の権利処理のアドバイスを担当、ロケ地観光アプリ「めぐるっと」向けに360°VRコンテンツ制作等を行っている。

地域活性プランニング株式会社

『ロケーションジャパン』編集長
ロケツーリズム専門家

山田 実希

広告制作会社にて、ディレクター、コピーライターを経て、地域活性プランニング株式会社に入社。日本唯一のロケ地情報誌『ロケーションジャパン』の編集長として映画・ドラマの全国のロケ地の取材や監督・俳優のインタビューを行う。地域で発足するロケ支援組織や地域グルメの開発チームの設立にも立ち会い、テレビ・ラジオにも多数出演している。千葉県いすみ市ブランド選定委員副委員長、長崎県アンテナショップ選定委員、静岡県観光アドバイザー。

プログラム

19:00 – 19:45

地方創生に向けたSDGsの考え方~理論と実践を学ぶ~

田中 康之

19:45 – 20:30

ロケツーリズムの成功事例と社会課題

山田 実希

20:30 – 21:00

~Beyond SDGsに向けたリフレクション~

田中康之
山田実希

  • ※セミナー中におきまして、スマートフォンや携帯電話等でのカメラ撮影は、他の受講者の皆様のご迷惑となりますので、 ご遠慮くださいますようお願い致します。
  • ※本イベントは21:00終了を予定しておりますが、進行状況により多少延長する場合もあります。予めご了承ください。