加速するDXと高まるセキュリティリスク。
DX時代のサイバーセキュリティのあるべき姿とは

ITシステムにおける「2025年の崖」や超高齢化時代に突入する「2025年問題」など、多くの日本の企業は、来たる「2025年」に向けて、従業員の利便性や生産性の向上、ビジネスモデルの創造を目指し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていました。

しかし、パンデミックはそのDXに向けた動きを一気に加速させました。その急速な変化は、一方で、従来のセキュリティ対策では対処しきれないリスクを浮き彫りにし、日本企業を標的としたサイバー攻撃が頻発し大きな被害を受けることが多くなるなど、サイバーセキュリティへの取り組みは、DXを推進し、自社のビジネスの継続性を担保する上で、最重要の経営課題とも言えます。

そのような状況の中、本カンファレンスは、パンデミックが収束に向かったとしても、DXによって働き方やビジネスモデルの変化が必要不可欠となる時代において、どのようなセキュリティを考えるべきなのかを慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特別招聘教授 夏野 剛氏、サイバーセキュリティの研究・調査の第一人者である株式会社サイバーディフェンス研究所 専務理事/上級分析官 名和 利男氏に登壇いただき、それぞれの立場から最新の知見を共有いただきます。

さらに後半は、パネリストに夏野氏、名和氏とともに、DXが加速する中において、日本企業のサイバーセキュリティ対策のリーダーが取り組んでおくべきポイントや必要なマインドセットをパネルディスカッション形式で議論し、「DX時代のサイバーセキュリティのあるべき姿」を考察します。

企業・組織のセキュリティの携わるすべての皆様必見のセミナーです。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

プログラム

14:30 - 14:40

イントロダクション

ご挨拶/サイバーリーズン会社紹介

サイバーリーズン・ジャパン株式会社

執行役員副社長

渡部 洋史

14:40 - 15:25

基調講演1

境界防御をさらに困難にする「外部脅威者が巧妙に
仕掛けるインサイダー攻撃」

講演内容:

企業のサイバーセキュリティ対策において、経営層の意識が低い企業が散見され、理解獲得や予算の確保のために担当者は多大な労力を奪われています。更に技術的対策に偏重しがちなサイバー攻撃対策においては、働き方や価値観の変化の過程で増加している「人間の脆弱性」に対する危機意識は未だに不足し、必要なレベルの対策さえ行われていない組織もあります。対策が不十分な企業が人間に起因したインシデントに見舞われた場合、経営層の号令で対策強化に乗り出しても、対象が「人間」であるがゆえ、困難を極めます。一方、その状況をじっくり観察している外部脅威者(攻撃者)は、多くの失敗を重ねながらも、標的内部の「システム」と「人間」への侵害プロセスを着々と進めています。
本講演では、徐々に顕在化している「システムと人間の脆弱性」を、ハイブリットに悪用した攻撃の実情を図解の上紹介します。

株式会社サイバーディフェンス研究所

専務理事/上級分析官

名和 利男

プロフィール:

海上自衛隊において、護衛艦のCIC(戦闘情報中枢)の業務に従事した後、航空自衛隊において、信務暗号・通信業務/在日米空軍との連絡調整業務/防空指揮システム等のセキュリティ担当(プログラム幹部)業務に従事。その後JPCERTコーディネーションセンター早期警戒グループのリーダーを経て、サイバーディフェンス研究所に参加。専門分野であるインシデントハンドリングの経験と実績を活かして、CSIRT構築及び、サイバー演習(机上演習、機能演習等)の国内第一人者として、支援サービスを提供。最近は、サイバーインテリジェンスやアクティブディフェンスに関する活動を強化中。

15:25 - 15:50

ソリューションセッション

企業の転換点の今、何を選ぶかで企業が変わる
~Cybereasonと踏み出すDXのはじめの一歩~

講演内容:

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」は世界中の企業が生き残りを賭けて一斉に取り組むテーマとなりました。DXの成否は企業の存亡をも左右する重大事になるやもしれません。そのような転換点の今、定石のIT化は、「組織やビジネスモデルを変革し続け」、「価値提供の方法を抜本的に変える」ことが本当に可能でしょうか。
企業の安全な事業活動のためには、サイバーセキュリティは欠かせない存在となりましたが、何を選ぶかで、その後の企業の俊敏性や柔軟性に影響を与えます。私たちがお客様から学んだDXとトレードオフにさせないサイバーセキュリティについてお話ししたいと思います。

サイバーリーズン・ジャパン株式会社

セールスエンジニアリング部 部長

有賀 正和

15:50 - 15:55

休憩

15:55 - 16:40

基調講演2

日本のDXの現在と未来。
日本企業のリーダーが取り組むべき課題と目指すべき姿とは

講演内容:

パンデミックは周回遅れと言われていた日本企業のデジタル化の流れを一気に押し進めたが、その取り組みの多くは限定的な範囲でとどまっている。このような急速な変化をデジタル化を加速させる好機ととらえ、グローバル化するビジネスにおいて競争力を高めていくために、私たち日本企業はテクノロジーとどう向き合っていくべきなのでしょうか。
本講演では、パンデミックが収束に向かったとしても、DX(デジタルトランスフォーメーション)によって働き方やビジネスモデルの変化が必要不可欠となる時代において、日本のDXの現在と未来について詳しく解説し、日本企業のリーダーたちが取り組むべき課題と目指すべき姿を浮き彫りにする。

慶應義塾大学

政策・メディア研究科 特別招聘教授

夏野 剛

プロフィール:

早稲田大学政治経済学部卒、東京ガス入社。ペンシルバニア大学経営大学院(ウォートンスクール)卒。ベンチャー企業副社長を経て、NTTドコモへ。「iモード」「おサイフケータイ」などの多くのサービスを立ち上げ、ドコモ執行役員を務めた。現在は慶應大学の特別招聘教授のほか、株式会社ドワンゴ代表取締役社長、株式会社ムービーウォーカー代表取締役会長、そして、KADOKAWA、トランスコスモス、セガサミーホールディングス、グリー、USEN-NEXT HOLDINGS、日本オラクルの取締役を兼任。このほか経済産業省の未踏IT人材発掘・育成事業の統括プロジェクトマネージャー、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会参与、内閣官房規制改革推進会議委員も務める。

16:40 - 16:45

休憩

16:45 - 17:30

パネルディスカッション

DX時代のサイバーセキュリティのあるべき姿とは

講演内容:

DXが加速する中において、日本企業のサイバーセキュリティ対策のリーダーが取り組んでおくべきポイントや必要なマインドセットをパネルディスカッション形式で議論し、「DX時代のサイバーセキュリティのあるべき姿」を考察します。

【パネリスト】

株式会社サイバーディフェンス研究所

専務理事/上級分析官

名和 利男

慶應義塾大学

政策・メディア研究科 特別招聘教授

夏野 剛

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

常務執行役員
ITサービス事業グループ担当役員

原口 栄治

原口 栄治氏 プロフィール:

1983年3月 センチュリリサーチセンタ株式会社(現伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)入社。米CISD Internajonallnc.出向研究開発部長を始め、データセンター事業、エネルギー流通事業、流通システム事業など数々の同社の中核事業の推進に尽力。その後、CRCアイ・パートナーズ代表取締役を経て、2013年4月、常務執行役員(現任)に就任。流通システム事業グループ、金融・社会インフラ事業グループ、サービスデザイングループなどを担当するとともに、2016年4月から2021年3月まで同社のCIO(Chief Information Officer)を兼任。2021年4月より現職に就任。

【モデレーター】

サイバーリーズン・ジャパン株式会社

執行役員副社長

渡部 洋史

17:30 - 17:40

閉会

  • ※講演内容・プログラムは都合により一部変更させていただくことがございます。予めご了承ください。

セミナー概要

名称

Webセミナー

Cybereason Security Leaders Conference 2021夏

DX時代のサイバーセキュリティのあるべき姿とは

日時

2021年6月3日(木)14:30 - 17:40

会場

オンライン

受講料

無料(事前登録制)

主催

サイバーリーズン・ジャパン株式会社

メディア協力