講演内容:
6G時代、提供価値として、情報の記録・処理・伝送の「高速化・大容量化」「低遅延・高信頼化」「多端末化」などの課題が解決すると言われていますが、それが社会のどんな”顧客価値につながるのか”が最も重要となります。また、その実現のためには、同時に直接無線通信ではない部分の潜在課題解決も必要不可欠です。そこに最先端光技術の貢献が期待されています。
クラウドやエッジのデータセンターの中の伝送と遅延と消費電力を減らす技術(慶應大 小池先生)、ミリ・テラの基地局内信号処理を安価にする技術(大阪大 小西先生)はその典型例と考えられます。しかし、それぞれの価値、すなわち「技術の価値」「事業にとっての価値」「顧客にとっての価値」それが使われた時代の「社会にとっての価値」は、まだ簡単に理解を得られるような段階ではありません。今、何に取り組むことが、どんな風に取り組むことが、そのために役立つのか、一緒に考えてみませんか?
[モデレータ]
東京大学
大学院工学系研究科 教授
森川 博之 氏
プロフィール:
1987年東京大学工学部卒業。2006年東京大学大学院教授。モノのインターネット、DX、無線通信システム、クラウドロボティクス、情報社会デザインなどの研究に従事。電子情報通信学会論文賞(3回)、情報処理学会論文賞、ドコモモバイルサイエンス賞、総務大臣表彰、大川出版賞など受賞。総務省情報通信審議会情報通信政策部会部会長/電気通信事業政策部会部会長、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)会長、Beyond 5G新経営戦略センター長、ブロードバンドワイヤレスフォーラム会長、シブヤ・スマートシティ推進機構会長、電力データ管理協会代表理事、情報社会デザイン協会代表理事、電子情報通信学会会長など。経済協力開発機構(OECD)デジタル経済政策委員会(CDEP)副議長などを歴任。著書に「データ・ドリブン・エコノミー(ダイヤモンド社)」「5G(岩波新書)」など。