講演内容:
近年の人工知能(AI)の急激な技術進歩は、製造業の現場も大きく変えようとしている。先進企業は、ビッグデータを基にした予知保全や画像検査の自動化など、既に生産現場での活用を始めた。AIが活躍する用途は今後ますます広がるだろう。生産計画や調達計画などの計画系の他、装置制御の動的な調整、産業用ロボットや自動搬送機の高度化、製品開発における設計探索など、さまざまな用途での利用が期待されている。一方で、ITやAI・統計分析の知識とものづくりの現場の知見を併せ持つ人材が足りないとの課題も浮き彫りになってきた。最先端のスマート工場や技術開発現場の取材を基に、AI活用の実態と課題について語る。
日経BP 総合研究所
上席研究員「ものづくり未来図」編集長
三好 敏 氏
プロフィール:
大学で電子工学と情報工学を学んだ後、映像機器メーカーで製品設計に従事。1989年に日経BP社に入社。「日経エレクトロニクス」「日経マイクロデバイス」「日経デジタルマネーシステム」など専門メディアの編集に携わる。マーケティング部門を経て、2018年より現職。担当は製造業。2014年に国内でいち早く「第4次産業革命」をテーマにしたイベントを立ち上げ、それ以降製造業におけるデジタル革新の最新動向を取材している。