講演内容:
日本の製造業はいまだかつてない分岐点に立っている。
従来からの人手不足に加え、サステナブル時代における技術革新や長期の円安基調、新興国の賃金上昇によるデフレプレッシャー緩和などが起きています。
これらに対処するために、国内の多くの生産現場では「生産性向上」が必須となっています。
一方で、生産性向上のために、多くの企業ではDXやデジタル活用に取り組んでいるものの、「DXのためのDX」など失敗に終わっているケースが目立つようになってきています。
こういった失敗を引き起こさない鍵は現場にあり、現場を担う「人」が重要です。
今回、ものづくり研究の第一人者である藤本隆宏先生より、日本の強みを活かした人づくりと日本の製造業の「勝ち筋」について、ものづくり経営学の理論とデータによる実態調査に基づいてお話しいただきます。
早稲田大学教授
東京大学名誉教授
日本能率協会コンサルティングエグゼクティブアドバイザー、ものづくり未来ラボフェロー
藤本 隆宏 氏
プロフィール:
1979年東京大学経済学部卒。三菱総合研究所、ハーバード大学博士課程を経て、1990年~2021年東京大学経済学部助教授・教授。その間、ハーバード大学客員教授・上級研究員、リヨン大学客員教授、日本学術会議議員など歴任。2003年~2021年東京大学ものづくり経営研究センター長。
現在、早稲田大学教授、東京大学名誉教授、一般社団法人ものづくり改善ネットワーク代表理事、FTものづくり研究所代表、経営研究所所長、日本自動車殿堂会長、進化経済学会フェロー、他。
専門は技術・生産管理、進化経済学。