グループウェアとPaaSで情報資産も業務アプリも移行へ サイボウズがNotes移行に本腰
なぜ今までサイボウズが
Notes移行のイベント・セミナーに出てこなかったのか?
このような状況にありながら、これまで同社はNotes移行をテーマとしたイベントには積極的に出席してこなかった。その理由についてサイボウズ ビジネスマーケティング本部 Garoon プロダクトマネージャー 池田 陽介氏は「Notesからサイボウズへ機能やデータを移行してもらうためのノウハウやソリューションが存在しなかったから」だと正直に語った。
「サイボウズの価値を感じてNotesを捨てて乗り換えを行うお客様もいらっしゃいます。しかし、それ以外のお客様には、これまではご要望をいただいても、2つのソリューションしかご提示できませんでした。一つは、Notesは移行せずただ参照用として残し、新しくサイボウズ製品に移っていただく。もう一つはファイルに出力して保存しておき、必要な時に見られるようにしておくというものです」
それでも、サイボウズ製品に移行したいのだが、蓄積してきたNotesの資産は活かしたい。あるいはNotesで行っていた業務を変わらず行いたいという企業からの声はその後も高まるばかりだった。また、そうした企業の多くは、過去にNotes移行を何度か検討するも、移行することができなかった企業であるそうだ。
SI事業でノウハウを蓄積、Notes移行に自信
こうした声をうけて、サイボウズでは5年ほど前からNotes移行を積極的に引き受け始めた。パッケージソフトウェアを販売する同社には、パートナー企業が手がけるには難しいサイボウズの導入案件やカスタマイズを引き受けるためにつくられたSI事業部門がある。ここでデータ移行プログラムを立案したり、Notesを得意とするパートナーと協業したりしてNotes移行ナレッジを蓄積。部分移行や完全移行にも対応できるようになった。池田氏は、これらの経験から得られた知見として、サイボウズにおけるNotes移行の方法論を次のように説明した。・「現状把握」「移行先策定」「データ移行」の3ステップで移行
・大規模データベース、古いバージョンから移行した事例
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