米国の防衛モデル転換と日本防衛産業の未来
【米国の軍事戦略はソフトウェア定義戦争へ大きく転換】
概要
ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【講師】
インフラコモンズ 代表取締役
今泉 大輔(いまいずみ だいすけ) 氏
【重点講義内容】
米国国防総省が主導する「ソフトウェア定義戦争」は、AI・自律型ドローン・リアルタイム指揮統制を中核とした新たな戦争モデルを確立しつつあります。本セミナーでは、Replicator構想、JADC2、Palantir・Andurilの台頭といった米国の戦略転換を解説するとともに、日本の防衛産業が直面する構造転換の本質に迫ります。
Andurilの日本法人設立、「純国産ドローン」構想、Palantirのデータ基盤と生成AI展開などを通じ、三菱重工・川崎重工・富士通・NECなどがいかに日米協業の中核を担い得るかを提示。AI・ソフトウェア主導の時代に、既存産業が「敵」ではなく「共創パートナー」として活路を拓くための実践的視座を提供します。防衛産業の未来を捉え直す必見の講演です。
Part1 ソフトウェア定義戦争:
米国防総省のAIによる軍事力変革と日本の防衛産業が直面する課題
1.パラダイムシフトの全貌。ソフトウェア定義戦争とは?
・「キル・チェーン」から「キル・ウェブ」への移行
・新旧防衛産業モデルの比較分析
2.政策、戦略、そして脅威認識
・「中国の挑戦」と「Offset-X(オフセット・エックス)」戦略
・国防総省ソフトウェア近代化戦略(2022年)とその実装
・JADC2(全領域統合指揮統制):将来戦の神経系
3.変革のメカニズム。具体的なイニシアチブと新概念
・レプリケーター(Replicator)イニシアチブ:自律システムの大量生産
・ミッション・エンジニアリング(ME)対システム・エンジニアリング(SE)
4.AIでディスラプト(破壊)する”ニュープライム”の台頭とビジネスモデル
・Anduril Industries(アンドゥリル・インダストリーズ):「プロダクト・ファースト」モデル
・Palantir Technologies(パランティア・テクノロジーズ):データのバックボーン
5.軍事思想家のキーパーソンと重要文献
・クリスチャン・ブローズと『キル・チェーン』
・エリック・シュミットと『Offset-X』レポート
・キャスリーン・ヒックスと「レプリケーター」
6.日本の防衛産業への脅威と「地殻変動」
Part2 防衛AIテック最大手アンドゥリルとパランティアの日本進出
日本の防衛産業の事業機会はどこにあるか?
1.Anduril日本法人の設立と「純国産ドローン」プロジェクト
・「絆(Kizuna)」ドローン計画と中国依存排除
・日本を戦略的パートナーと位置付ける理由
・共同生産と産業融合:伝統的大手への「招待状」
・Anduril Japanの注力分野と自衛隊への提案
・「ソフトウェア・ファースト」の衝撃:防衛産業の転換点
2.Palantir日本法人の設立と日本展開の現状
パランティア導入で日本の防衛省・自衛隊に起こり得る変革
・Kill Chainの短縮と戦場認識の飛躍的向上
・組織・人材へのインパクト:デジタル部隊創設と訓練改革
・調達・セキュリティ面の考慮事項
・産業界への波及:日本企業へのビジネスチャンス
3.米協業がもたらす防衛産業の変革とチャンス
質疑応答
エリア
オンライン開催
主催者
新社会システム総合研究所
種別
有料セミナー
ジャンル
IT戦略