なぜ企業の変革は止まるのか ──モダナイゼーションを阻む「構造」とAI時代の前提条件
講演内容
DXやモダナイゼーションの必要性は、多くの企業で認識されていますが、実際には基幹システム刷新や業務変革が途中で止まるケースが後を絶ちません。問題は技術ではなく、意思決定のあり方・組織・データ・業務プロセス・ガバナンスといった“企業構造”にあると考えています。さらに、生成AIの進展により、データや業務が分断された企業は競争力を維持できず、全社横断でつながる構造への転換が不可欠になっています。本セッションでは、日本郵政グループの実体験を起点に、モダナイゼーションが進まない理由を「企業変革の構造」から捉え直し、その突破条件、そして2030年に向けた企業像を整理します。
登壇者
日本アイ・ビー・エム株式会社
プリンシパル・プラットフォーム・テクニカル・アーキテクト / Principal Platform Technical Architect
早川 ゆき 氏
Profile
インテグレーション・アーキテクチャを提案するアーキテクト。2000年代前半はIBMアジア・パシフィックのWeb Application Server推進リーダーとしてアジア諸国を奔走。奇想天外なトラブルも強固なチームワークで乗り越えてきた経験は今でも大きな財産となっている。日本IBMではメガバンクのソフトウェア・アーキテクトとして、海外銀行の買収に伴うGlobal SOAを推進。また国内銀行のAPI公開の支援に注力し、API管理ソリューションとAPIエコノミーの価値提案を行ってきた。現在は、ハイブリッド・インテグレーションのアーキテクトとして、ESB、API、イベント駆動など、多様なインテグレーション方式を一元的にカバーするIBM webMethods Hybrid Integrationの普及を推進中。特に、CIOが抱える、レガシーシステムの刷新、俊敏性の向上、AIエージェントの本格活用、などの課題に向き合い、インテグレーションを軸とした構造的な課題解決を提案。技術の導入にとどまらず、組織や運用のあり方も含めた変革を経営層と同じ目線で共創している。
株式会社JPデジタル
取締役 執行役員CIO/CISO
柴田 彰則 氏
Profile
外資系IT企業を経て、日本郵政へ入社。日本郵政のIT企画にてグループでのクラウド推進組織に従事、日本郵便のトータル生活サポートとして新サービスの立ち上げ、日本郵政のグループIT統括に従事した後、日本郵政のグループDXの立ち上げ、JPデジタル設立から参画。
モデレーター
ビジネス+IT編集部
FinTech Journal 編集長
山田 竜司
Profile
複数のWebメディアでプランナー、マーケティング、編集者、記者を経験後、 2017年SBクリエィティブに入社。ITを軸に官公庁の政策、金融、企業変革の領域を10年以上取材している。