AIで「作業」は速くなった。しかし、「プロジェクト」はなぜ停滞したままなのか
-"点の効率化"から抜け出す、プロセス標準化の実践-
講演内容
生成AIの導入によって、設計書やコードといった個別の成果物は10~100倍のスピードで作れるようになりました。しかし、その効率化は本当に「プロジェクト全体の成果」につながっているでしょうか。実際の現場では、AIが一次成果物を量産する一方で、レビュー工数の増加、成果物の滞留、手戻りの多発といった、これまでとは違う""混乱""が起きています。原因はAIの性能ではなく、AIと人が同じ基準・同じ観点、すなわち共通のプロセスで動いていないことにあります。
バルテスは、上流工程のインスペクションとテスト設計という2つの領域で、実際にAIをプロジェクトへ組み込むための支援をおこなっています。その現場で見えてきたのは、開発プロセスの成熟度を上げることでしか、AI導入を「個人の便利」から「組織の成果」へ引き上げることはできない、という手応えのある結論です。本セッションでは、仕様書ルール・レビュー観点・施策の合否基準を標準化し、AI導入をPoCで終わらせず組織の資産として残すための考え方と実践ステップを、支援事例を交えてご紹介します。AIをプロジェクトにどう組み込むかに悩む皆様に、明日から現場で使える視点をお届けします。
登壇者
バルテス・ホールディングス株式会社
品質ビジネスイノベーション部
部長 兼 首席研究員
バルテス・イノベーションズ株式会社
取締役
石原 一宏
Profile
ソフトウェア品質の教育セミナー講師、品質コンサルタント、ソフトウェアテスト技術の研究開発担当。大阪大学と産学連携でテストツール『Qumias』を開発。京都工芸繊維大学と画像認識機能を共同研究・開発し『T-DASH』に搭載。
バルテス株式会社
テスト革新事業部 AI導入推進部
リーダー
小寺 能輝
Profile
介護業界を経てIT業界へ転身し、2022年10月にバルテス株式会社へ入社。WebサービスのQAを中心に、オンライン株主総会サービス、保険、QR決済、クレジットカードなど多様な案件を経験。クレジットカード案件ではQAチームの立ち上げに携わる。現在はAI導入推進部のリーダーとして、自社AIプロダクト「TestScape」「QuintSpect」のPoCを推進。PoCで終わらせることなく、お客様に適したQAプロセスの一部として定着させることを目指して活動している。