次世代の車室内空調:空気温度と人体の温冷感に基づくHVAC制御の比較
概要
車室内の空調システムには、乗員の快適性を迅速に確保する一方で、エネルギー消費を最小限に抑えるという技術的な課題があります。特に電気自動車(EV)では、空調によるエネルギー消費が航続距離や熱マネジメントシステムの設計に影響するため、快適性と省エネルギーの両立が重要となっています。
従来の空気温度に基づくHVAC制御は 車室温度の設定値に依存するため、人体の生理的な温熱応答との間に時間的なずれが生じることがあります。その結果、必要以上の冷暖房によって、余分なエネルギーが消費される可能性があります。
本ウェビナーでは、人体の温冷感(Thermal Sensation)に基づくHVAC制御と、従来の空気温度に基づくHVAC制御を比較したシミュレーション事例をご紹介します。
TAIThermによる高解像度の3D車室内熱解析と人体熱生理モデルを、GT-SUITEによる車両熱マネジメント・HVAC冷媒回路モデルと連成させることで、空調システムの効率と乗員の温冷感を定量的に評価します。また、RapidFlowを用いて車室内の対流熱伝達を解析し、従来のCFD解析に伴う計算負荷を抑えながら、高速かつ高精度な気流・熱伝達予測を行います。
さらに、シートヒーターやステアリングヒーターなどの局所快適デバイスを組み合わせることにより、熱的な応答の遅れを低減し、乗員が快適な温冷感に到達するまでの時間や、空調システム全体の消費電力に与える影響についても検証します。
<主な講演内容>
1. 空気温度ベースと温冷感ベースのHVAC制御の比較
人体の温冷感をフィードバックする閉ループ制御によって、乗員の快適性をより迅速に予測・評価し、車室内空気の過剰な温度調整によるエネルギー消費を抑える仕組みを紹介します。
2. 1D/3D連成シミュレーションによるHVAC制御の評価
GT-SUITE、TAITherm、RapidFlowを連携させた、過渡的な熱挙動とHVAC制御を評価するためのシミュレーション手法を紹介します。
3. HVAC制御方式によるエネルギー消費の比較
車室内全体の空気温度を制御する従来方式と、乗員の温冷感を基準とする制御方式について、エネルギー消費の違いと削減効果を定量的に評価します。
4. 局所快適デバイスとの組み合わせによる効果
シートヒーターやステアリングヒーターなどの局所加熱デバイスが、HVACシステムの負荷低減や、乗員が温冷感の中立状態に到達するまでの時間短縮に与える効果を紹介します。
<対象者>
・自動車の熱マネジメント・HVACシステムの設計開発に携わる方
・車室内の温熱快適性・人間工学に関する研究開発に携わる方
・1D/3DシミュレーションやCAE(GT-SUITE、TAITherm、CFDなど)を活用されている方
・EVのエネルギー消費最適化・航続距離向上に取り組まれている方
<業界>
自動車・トラック
自動車部品メーカー
建機・農機
電機
航空宇宙
建設
*競合他社、同業者、個人の方からのお申込みなど、当社の判断により、セミナー参加をお断りする場合がありますので、あらかじめご了承ください。
エリア
オンライン
主催者
ThermoAnalytics Japan
種別
無料セミナー
ジャンル
業種・規模別