近時の法令・監督・業界ルールの見直しを通じ、保険会社・保険代理店に求められる対応は、規程、研修、チェックリスト等を整備すること自体から、それらが日々の募集、顧客対応、管理、検証及び改善の中で実際に機能しているかを問う段階へ移っています。保険募集人の専門性、提案・推奨の説明可能性、各種インセンティブの管理、契約後のフォロー、苦情・解約等の顧客成果、経営陣の関与及び内部監査の実効性は、相互に関連する経営課題として捉える必要があります。
第1部では、直近の金融行政・業界動向を横断的に検討し、今後の監督・モニタリングや制度見直しの方向性を読み解きます。既に確定している法令上の対応、監督上重視されつつある事項、なお検討途上にある論点を区分しながら、保険会社・保険代理店の経営、募集管理及び業務運営にどのような影響が及び得るかを整理します。2026年6月に施行された改正についても、本講義のテーマに関係する事項と施行後の実務への影響を必要な範囲で取り上げます。
業務品質については、認定取得や自己点検表の完成を目的とするのではなく、現場の運用状況を把握し、課題を発見し、原因を分析し、経営判断と改善につなげるための「態勢」として検討します。募集人の教育・評価、販売行動に影響し得るインセンティブ、苦情・契約継続・アフターフォロー、情報管理、自己点検及び内部監査等の中から、重要性が高く、対応が容易でない又は形式対応に陥りやすい論点を中心に取り上げます。
第2部では、比較推奨販売に関する講演時点の最新の公表内容を踏まえ、顧客意向の把握、商品選別、推奨理由の説明、記録・証跡、モニタリング及び改善を一連の募集・管理プロセスとして整理します。具体的な運用については、最終的な制度内容や実務上の議論を踏まえて重点を調整しつつ、現時点から検討しておくべき基本的な考え方を示します。
システム、デジタル化及び生成AIについては、技術仕様や特定製品の解説を目的としません。金融規制・FinTechに携わる弁護士の立場から、システムを利用しても保険会社・代理店に残る判断責任、募集記録の説明可能性、個人情報・機密情報の取扱い、外部委託・ベンダー管理、社内ルール及び変更・事故対応等を検討します。併せて、業務フローとの適合性、現場での使いやすさ、導入・運用コスト、規模拡大への対応、ベンダー依存、段階的な導入等、システム選定・導入に際して経営として留意すべき実務上の視点にも触れます。
第3部では、AI、CRM、音声認識、RPA等を導入ありきで論じるのではなく、何を人が担い、何をデジタルで支援するのかを業務全体から考えます。導入する場合のガバナンスに加え、役職員が未承認のツールを利用するシャドーAI・シャドーIT、外部サービス利用、情報管理、内部統制及び内部監査上の課題も取り上げます。
講師は、保険会社での勤務経験と金融庁での立法・監督実務経験を有する森・濱田松本法律事務所パートナー弁護士・篠原孝典氏。保険会社、保険代理店及び保険業界に関わるITベンダーのそれぞれに対し、制度・業務・経営・システム利用をつなぐ実務的な視点を提供します。
※比較推奨販売その他の講義内容は、講演時点までのパブリックコメント結果、法令・監督指針、行政・業界の公表内容等を踏まえて更新し、項目の順序、具体例及び重点を変更する場合があります。
本講座に含まれるもの
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- 篠原孝典氏による3時間の特別講義+現場の疑問を解き明かす最新実務Q&A

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- オリジナルテキスト

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- 期間内(6ヶ月間)いつでも、どこからでも繰り返し視聴できるオンデマンド権利

本講座の見どころ
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01
制度施行後の金融行政・業務品質評価から、次の経営・管理課題を読み解く
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個別の改正項目を列挙するのではなく、募集人の専門性、インセンティブ、販売行動、顧客成果、経営管理及び内部監査のつながりから、保険会社・代理店が今後検証すべき方向を整理します。
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02
比較推奨販売を、最新ルールと現場運用の双方から整理する
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講演時点の公表内容を踏まえ、顧客意向、商品選別、推奨理由、記録・証跡、モニタリング及び改善を一連のプロセスとして検討。人手運用とシステム利用の双方に共通する説明可能性と管理上の課題を取り上げます。
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03
弁護士の視点で、AI・CRM・RPA導入の法務・ガバナンスと実務上の留意点を検討する
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技術仕様や特定製品の紹介ではなく、人とシステムの役割分担、情報管理、外部委託、社内ルール、変更・事故対応、業務適合性、コスト及び段階的導入など、経営と実務に必要な判断枠組みを示します。
本講義で学べる内容
本講座で得られる知識
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01
改正保険業法施行後の金融行政・業界動向と実務への影響
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・2026年6月施行の改正事項のうち、本講義のテーマに関係する制度と、保険会社・代理店の実務への主な影響
・当局によるモニタリング、保険会社による代理店管理、業界団体の業務品質評価及び代理店自身の管理・監査の関係
・確定した制度、監督上の問題意識、今後の検討可能性を区分し、規模・特性に応じて対応を考える視点
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02
業務品質評価を実効的な経営管理につなげるための視点
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・規程、研修及びチェックシートの有無だけでなく、実際の運用、確認・検証、原因分析、改善及び経営報告までを一体で捉える考え方
・募集管理、苦情・契約継続・アフターフォロー、評価・報酬、情報管理、自己点検等のうち、重要性が高く形式対応に陥りやすい論点
・業務品質を単なるコンプライアンス対応ではなく、人材、システム、管理及び収益構造に関わる経営課題として検討する方法
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03
特定大規模乗合保険募集人の管理態勢・内部監査を機能させる方法
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・法令等遵守責任者・統括責任者、現場管理、第2線及び内部監査の役割を、組織の実態に即して整理する視点
・独立性、人員・専門性、リスクに応じた監査、経営報告及び改善状況のフォローを通じて、内部監査を形式化させないためのポイント
・外部専門家の活用、保険会社との関係及び代理店の規模・特性に応じた態勢整備の考え方
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04
比較推奨販売の最新整理と、募集現場・管理部門の実務対応
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・講演時点までの公表状況に基づく、確定事項、従前の考え方及びなお検討中の論点の整理
・顧客意向の把握、候補商品の選別、推奨理由の説明、顧客指定・更新等の主要な実務場面における考え方
・社内規則、トーク・説明、教育、記録、確認・検証及び改善を一貫させるための基本的な設計
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05
比較推奨販売の記録・モニタリングとシステム利用の留意点
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・苦情、監査又は当局対応の際に、顧客意向、商品選別、推奨理由及び最終選択を後から説明できる記録・証跡の考え方
・人手・Excel等による運用と、CRM、音声認識、生成AI等を利用する場合の長所・課題及び人による確認・判断の位置付け
・保険会社・代理店・ITベンダーの責任分担と、システムを利用しても代理店の募集管理責任が当然に移転しないことへの留意
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06
AI・デジタル化の導入・利用に関する法務、ガバナンス及び実務上の論点
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・個人情報・機密情報、顧客への説明、外部委託・再委託、国外利用、情報セキュリティ、記録・監査及び事故対応に関する主な論点
・AI等の出力を人がどのように確認し、誤り・見落とし・過度な依存を管理するかという運用・ガバナンス上の課題
・業務フローとの適合性、使いやすさ、導入・運用コスト、規模拡大、業務継続、ベンダー依存及び段階的導入等、サービス選定・導入時の実務上の視点
・未承認ツール、個人端末、汎用生成AI等の利用を含むシャドーAI・シャドーITへの対応
本講座はこんな方におすすめ
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保険会社・保険代理店の法務、コンプライアンス、リスク管理、募集管理部門の担当者・責任者
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2026年7月の金融庁実態調査に備え、業務品質評価対応を急ぐ乗合代理店経営層
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親会社からの出向者減少や特定契約比率規制の壁から、企業内代理店の自立や「事業売却・M&A」を検討している事業会社の経営企画部
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保険募集管理システム、CRM、生成AI、自動文字起こし、RPA等の開発・提供に関わるITベンダー、SIer、FinTech推進担当者
本講座はリアル会場受講料 33,000円、オンライン受講料 22,000円の有料講座です。