ITの進化が膨大な非構造化データの分析を可能にした
──まず、お二人がビッグデータの現状についてどう見ているか、お話しいただけますか。NEC 藤原氏:ビッグデータ以前から、データ活用は企業にとって大きなテーマでした。過去には、メインフレームの基幹データベースを活用するためにDWH(データウェアハウス)がありましたし、BIツールも活用されています。ビッグデータが話題になったのは、IT技術の進歩によって、これまで扱えなかった大量のデータを処理できるようになったことが大きいと思います。
ヤフー 日比野氏:ヤフーでは、5年以上前から行動ターゲティング型の広告を扱っていましたので、さまざまなビッグデータを活用してきました。ここ1、2年でさらに大きな投資を行い、広告クライアントからも「ビッグデータで何かできないか」というお話をいただくようになって、活用が本格化しています。
──技術的には何が大きく変わったのでしょうか。
藤原氏:非構造化データ(注1)を扱えるようになったのが大きいと思います。これまでデータベースでなければ分析できなかったのが、大量のテキストデータやログも分析可能になりました。さらにNECでは画像や音声にも注目しています。たとえば、顔を認識して性別や年齢を判断するような仕組みです。これにより、防犯やリアル店舗での人の動きなどがわかるようになっています。
日比野氏:データが非構造になっていることは実感します。たとえば、ログの情報量もかつてとは比較できないほど増えていて、1つのレコード内に多次元の配列のような情報が含まれていることも珍しくありません。
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