なかなか解決できないリモートワークのお悩み
リモートワークが広がったことで、ITエンジニアの働き方も大きく変わった。直接顔を合わせることなく、チャットやWeb会議ツールでコミュニケーションをとりながら業務を進めることが増えたのだ。その結果、これまでにはなかった新しい問題も起きている。
1つは、新人や若手を苦しめている問題だ。リモートワークだと、新人・若手は分からないことがあっても気軽に質問できない。「何が分からないかさえ分からない」という状況に陥ると、それを正直に訴えるには勇気がいるものだ。従来なら、ベテラン社員や先輩が顔色や態度を見て、それとなく“助け船”を出せていたのに、リモートワークではそんなこともできなくなってしまった。
もう1つは、Web会議が活性化しないという問題だ。直接相手の顔が見えないと、相手がどう感じているのか、理解しているのかどうかなどを、表情や態度から読み取ることは難しい。リアルの会議では当たり前だった「うなずき」が、実は非常に重要な役割を持っていたことも分かっている。
こうした問題を解決するには、ツールやテクノロジーに加えて、ルールやちょっとしたコツが必要になる。ここからは、各問題の具体的な解決方法を解説していこう。