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2016年12月28日
インテル 第6世代 Uシリーズ と  インテル 第4世代 Mシリーズ の ビジネスパフォーマンス徹底比較 CPUの省電力化でパフォーマンスはどうなる? 最新ビジネスノート CPUパフォーマンス比較

ビジネスで利用するPCは、報告書の作成やデータ分析、メール、Webブラウジング、Web会議などの土台となり、仕事の生産性の大部分を左右する重要なビジネスツールだ。それだけにPCの性能、とりわけその中心となるCPUの性能にはこだわりたい。今回は最新のビジネスノートPCに搭載されている第6世代(Skylake)のCPU、インテル® Core™ i5-6300U/インテル® Core™ i3-6100Uと、旧世代の第4世代(Haswell)のCPU、インテル® Core™ i5-4310M/インテル® Core™ i3-4100Mについて、どちらがビジネス向けPCとして最適か、徹底的に検証する。

(製品比較の機種選定・比較は、ビジネス+IT編集部が実施しています)

近年のCPUのトレンドは「省電力化」だが、パフォーマンスはどうか?

 ビジネスで日常的に利用するPCは、仕事の効率・生産性を大きく左右する重要なビジネスツールだ。メールの閲覧・作成やWebブラウジングはもちろん、報告書などの書類作成から売上データなどの管理・分析、Web会議まで、PCのパフォーマンスがすべての土台となっている。

 そのPCの性能の大部分を決定づけるのが、PCの「頭脳」とも言われる中央処理装置、CPUだ。CPUは日々進化しており、近年は特に「消費電力」の面で大きく進歩している。たとえば現行のスタンダードノートPCでよく見かける構成に、Skylake世代(第6世代)のUシリーズ(インテル® Core™ i5-6300Uやインテル® Core™ i3-6100Uなど)や、Haswell世代(第4世代)のMシリーズ(インテル® Core™ i5-4310Mやインテル® Core™ i3-4100Mなど)がある。これらをプロセッサーの最大放熱量を示すTDPで比較すると、前者の第6世代は「15W」、後者の第4世代は「37W」と、実に半分以下となっている。

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熱設計消費電力(TDP)の違い


 しかし、これだけ省電力化が進むと、気になるのがパフォーマンスだろう。性能が大きく損なわれているようであれば、いかに消費電力が半減していたとしても、ビジネス向けのPCとしては導入しにくい。そこで今回は、これら4つのCPUをベンチマークソフトで比較し、第6世代のインテル Uシリーズと第4世代のインテル Mシリーズのパフォーマンスにどのくらい差があるのか、検証した。

第6世代のUシリーズと第4世代のMシリーズを、4台のPCで徹底比較

 今回比較したPCの基本スペックは、以下の表の通りだ。これらの実機を用いて、4つのカテゴリで5つのベンチマークソフトを実行し、そのパフォーマンスを徹底的に検証する。

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■今回比較したPCの基本スペック
基本スペック第6世代 インテル®
Core™ i5-6300U
搭載機
第4世代 インテル®
Core™ i5-4310M
搭載機
第6世代 インテル®
Core™ i3-6100U
搭載機
第4世代 インテル®
Core™ i3-4100M
搭載機
クロック2.4GHz2.7GHz2.3GHz2.5GHz
最大クロック3GHz3.4GHz
GPUIntel HD Graphics
520
Intel HD Graphics
4600
Intel HD Graphics
520
Intel HD Graphics
4600
メモリ4GB4GB4GB4GB
HDD500GB500GB500GB500GB
OSWindows 10 Pro
(64bit)
Windows 10 Pro
(64bit)
Windows 10 Pro
(64bit)
Windows 10 Pro
(64bit)

1. Office、Webブラウジング、ビデオ会議など、実ビジネス用途での総合力は?

 まずは、事務系の職種ではその根幹とも言えるOfficeソフトの快適さや、情報収集やクラウドアプリケーションで活用するWebブラウジング性能、社内外とのコミュニケーションで近年一般的になっているWeb会議・ビデオ会議の動画性能など、実際のビジネスシーンを想定した使い方で検証する。1つ目のベンチマークソフトは、「PCMark 8」だ。

■CPUのビジネス用途総合力を比較 <PCMark 8 2.7.613>
・ベンチマークテスト動画(インテル® Core™ i5-4310M vs インテル® Core™ i5-6300U)

・ベンチマークテスト動画(インテル® Core™ i3-4100M vs インテル® Core™ i3-6100U)

・PCMark 8 2.7.613 総合スコア
総合スコア第6世代 インテル®
Core™ i5-6300U
第4世代 インテル®
Core™ i5-4310M
第6世代 インテル®
Core™ i3-6100U
第4世代 インテル®
Core™ i3-4100M
Work accelerated 2.04258420339253885

・項目別スコア
第6世代 インテル®
Core™ i5-6300U
第4世代 インテル®
Core™ i5-4310M
第6世代 インテル®
Core™ i3-6100U
第4世代 インテル®
Core™ i3-4100M
Web Browsing – JunglePin(s) Webブラウズ0.3180.3170.330.33
Web Browsing – Amazonia(s) Webブラウズ0.1330.1320.1390.139
Writing(s) テキスト編集4.294.165.114.93
Spreadsheet(s)3.653.74.384.4
Video Chat v2 / Video Chat Playback 1 v2(fps) ビデオチャット(映像再生)30303029.3
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2(ms) ビデオチャット(映像エンコード)5971.75664.7

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PCMark 8 Workのスコア


 PCMark 8は、CPUを中心にPCの総合力を計測するベンチマークで、中でも「Work」はビジネス向けに特化したテストだ。「Work accelerated 2.0」が総合スコアとなる。結果を見ると、ほぼ横ばいではあるが、若干第6世代CPUに軍配が上がっている。特に動画に関するスコアははっきりと第6世代CPUが優秀だ。

 続いてもう1つ、「SYSMark 2014」でも重ねて検証した。SYSMark 2014はCPUの演算能力を中心に、実際のアプリケーションを動作させてシステムの総合性能を計測するベンチマークテストだ。

■CPUのビジネス用途総合力を比較 <SYSMark 2014 V1.5>
・ベンチマークテスト動画(インテル® Core™ i5-4310M vs インテル® Core™ i5-6300U)

・ベンチマークテスト動画(インテル® Core™ i3-4100M vs インテル® Core™ i3-6100U)

・SYSMark 2014 V1.5 スコア
第6世代 インテル®
Core™ i5-6300U
第4世代 インテル®
Core™ i5-4310M
第6世代 インテル®
Core™ i3-6100U
第4世代 インテル®
Core™ i3-4100M
Overall10821077900879
Office Productivity9991034826827
Media Creation10241041847843
Data/Financial Analysis123811611043975

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SYSMark 2014 V1.5のスコア


 「Overall」が総合スコア、「Office Productivity」がOfficeソフト、「Media Creation」がマルチメディア関連、「Data/Financial Analysis」がデータ分析関連のパフォーマンスとなる。ほとんど差がないと言えるレベルだが、第6世代CPUのスコアのほうが優秀だ。

2. 整数演算処理や暗号処理など、演算能力は?

 ここでは、ビジネス用途からは若干離れるかもしれないが、より詳細かつ厳密なテストでCPUの演算能力を分析できるベンチマークソフト「Sandra 2016 SP1」を用いてパフォーマンスを検証する。

■CPUの演算能力を比較 <Sandra 2016 SP1>
・ベンチマークテスト動画(インテル® Core™ i5-4310M vs インテル® Core™ i5-6300U)

・ベンチマークテスト動画(インテル® Core™ i3-4100M vs インテル® Core™ i3-6100U)

・Sandra 2016 SP1 スコア
第6世代 インテル®
Core™ i5-6300U
第4世代 インテル®
Core™ i5-4310M
第6世代 インテル®
Core™ i3-6100U
第4世代 インテル®
Core™ i3-4100M
Dhrystone整数(GFLOPS)64.6353.8150.6842.29
Whetstone浮動小数点(GFLOPS)35.5137.1928.2329.64
集計マルチメディア整数(MPixels/s)109.8497.287.4273.84
集計マルチメディア浮動小数点(MPixels/s)127.51112.85101.2698.71
暗号処理のパフォーマンス(GB/秒)3.192.462.852.8
集計オプション価格性能(kOPT/s)8.2366.526.53
集約された科学的パフォーマンス(GFLOPS)97.728.147.3
画像処理の集約率 (MPixels/s)60.6852.4448.145.13

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Sandra 2016 SP1のスコア


 Sandra 2016 SP1はさまざまな角度からCPUの演算能力を計測するシステム分析・ベンチマークテストだ。Dhrystoneを使用した整数演算の処理速度や、マルチメディアの処理、暗号処理、高速フーリエ変換を行う科学的解析などでスコアを算出する。こちらもマルチメディア処理を筆頭に、第6世代CPUが上回っている項目が多い。浮動小数点演算性能は、若干第4世代CPUが有利に働くようだ。

【次ページ】 徹底比較後半戦! マルチメディア性能やWebブラウジング性能は…?