なぜ、あの企業の生成AIは成果が出るのか? グローバル調査が明かす“決定的な差”
- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
企業における生成AI活用の現状
その背景について「機械学習が注目された2015年~2016年ころのAIブームに乗りきれなかった企業が、生成AIに飛びついているのではないか」と分析するのが、日本アイ・ビー・エム コンサルティング事業本部 執行役員 松瀬 圭介氏である。
「当時は自社でデータを準備して、それを学習させて初めてAI活用に進めたため、ハードルが高かったのです。しかし、今回は公開されている基盤モデルをそのまま利用すればよいこと、自社データを手軽に活用できるRAG(検索拡張生成)の技術も浸透してきたことから、多くの企業が活用できるようになったのです」(松瀬氏)
IBVの調査では、機械学習ブームのころからAIの経験を積んだ企業(先導者)と、ChatGPTの登場以降、生成AIに取り組んだ企業(機会主義者)によるAI活用の違いも報告されている。
それによると、先導者は広範な分野でAIを活用しているのに対し、機会主義者はカスタマーサービスやIT、セキュリティなどに重点的に導入しているという。その違いを、松瀬氏は次のように分析する。
「従来型のAIを活用してきた先導者は、従来型AIを改善、補完する目的で生成AIを導入することで、より広範な領域で変革を進めています。一方、機会主義者は、情報技術やセキュリティといった定型的なプロセスが多い領域、もしくは『社外の顧客に直接的な影響を及ぼさない領域』で導入を進めていると考えられます」(松瀬氏)
生成AI活用のハードル、経営層にとっての課題は?
多くの企業がAI活用を本格化する一方で、まだまだこれから、もしくはようやく取り組みを開始したという企業も少なくない。こうした企業に多いのが、PoC(概念実証)で終わってしまうことだ。松瀬氏は、その背景には大きく2つの問題があると指摘する。この記事の続き >>
-
・生成AI活用がPoCで終わってしまう「2つの理由」とは?
・AIガバナンスとは? その確立方法は?
・全社AI活用に向けて知っておきたい「AI活用成熟度レベル」
今すぐビジネス+IT会員に
ご登録ください。
すべて無料!今日から使える、
仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!