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NEC ソリューションプラットフォーム統括本部提供コンテンツ

2014年12月17日

PC運用管理の救世主! NEC流業務改善の極意は「シンプル化」と「レベル感」

企業の情報システム部門には、全社的な事業戦略の検討や、ビジネス変革をドライブすることが求められている。とはいえ、既存システムの運用管理に日々を追われ、他業務に手が回らないのが現状──という企業は多いだろう。その原因の1つは、PC運用管理の複雑化にある。近年、管理すべきPCの数や機種が多様化し、いざ運用業務の改善を始めようにも、一体どこから手を付けてよいのか分からない。こうした課題を解決するため、日本電気(以下、NEC)が自社の経験を踏まえて導き出した答えとは? 先ごろ開催されたNECのセミナーで明かされた、PC運用管理改善の極意を紹介する。

NECが実践し、ITコストの大きな削減に成功したPC運用管理の見直し方法

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日本電気
ソリューションプラットフォーム統括本部 エキスパート
初岡 道暢氏

 NECグループは、2008年のリーマンショックを機に、PC運用とサーバ統合の両面から、自社のITサービスを共通化する取り組みを始めた。当時は同社のみならず、多くの国内企業が大きな危機に直面していたときだった。NECの初岡 道暢氏は「ヒト・モノ・カネ、あらゆる面でコスト削減を迫られており、特にIT系コストを削ることは喫緊の課題でした。当時、NECでは15万台のPCと2万台のサーバがあり、すべてのITコストで600億円もかかっていたのです。それらを削減するために、ITサービスの共通化に挑戦したわけです」と説明する。

 初岡氏は、コスト削減に大きく効いたクライアントPC関連施策について述べた。この施策では、まず標準化ガイドラインを制定し、個々の部門でバラバラに調達していた運用管理を全社で共通化したという。

「標準化ガイドラインは、全社レベルで統一されたPCの導入計画策定や日常利用を行うことで、効率的でセキュアなクライアント環境を維持することが目的でした。システムを絞り込んで、開発コストの低減や期間短縮につなげました。管理対象となる15万台のPC情報を集中管理し、TCOを削減しながらセキュリティ管理を実現しました」(初岡氏)

 そして新たに「全社シンクライアントサービス」と「標準PCサービス」も準備した。全社シンクライアントサービスは、PCをシンクライアント化することで、盗難・紛失による情報漏えいや事故防止を徹底するためのサービスだ。一方、標準PCサービスは、国内グループのオフィス業務向けに、標準ガイドラインに準拠したクライアントPCを4年間(48ヵ月)にわたって、月額課金で貸し出すサービスである。

「貸出しPCを最新の5モデル(現在は6モデル)のみに限定し、調達時期も年4回と決めることで、調達を一本化させました。OSやブラウザのセキュリティ設定や、Officeなどの標準アプリケーションもインストール済みです。PCのマスターイメージも1つに統一しています。業務プロセスなどが標準化され、調達業務がシンプルになり、管理者もエンドユーザーも、すべての利用者において負担を減らせました」(初岡氏)

 この標準PCサービスは、IT資産の流れをよくし、遊休資産の縮小にもつながる。資産が見える化されることで、資産の調達数や配置などが明確になり、全体最適化による本業への回帰や人材シフトも期待できる。またシステム導入時には、調達モデルが限定されるため、動作検証対象が減ることで結果セキュリティ事故も抑制され、各部門の工数が大幅に削減されるのだ。

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NECグループ共通の標準PCサービスを提供し、調達を一本化することで業務プロセスを標準化。管理者や利用者の工数を大きく削減し、PC領域のITコスト削減に成功した


「これまでのPCコストをライフサイクルでみた場合、管理と運用の工数だけで3分の2を占めていました。標準PCサービスを導入することで、これらの部分が抑えられ、結果としてPC領域のITコスト削減に大きく寄与したのです」(初岡氏)

 NECが直面したITコスト削減の課題、PC運用管理のムダなどは、同社だけに特有のものではない。規模の大小を問わず、同じような課題を抱えている企業は多いはずだ。では、このNECの事例から読み取れるPC運用管理のポイントはどこにあるのだろうか?

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