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2016年06月07日

三井住友トラスト基礎研究所 伊藤 洋一氏らが説く、モバイル変革がもたらす未来とは

モバイルテクノロジーを活用した「モバイルワーク」による生産性向上が経営課題の1つに挙げられる一方で、それらを支えるITインフラの整備、巧妙化するサイバー攻撃などに備えるセキュリティ対策も急がれる。企業やビジネスパーソンにとってのモバイル活用のあるべき姿とはどのようなものか。三井住友トラスト基礎研究所 主席研究員で経済評論家の伊藤 洋一氏の提言や、モバイルを活用するビジネスパーソンに関する調査結果、企業の先進事例を紹介する。

モバイルの価値を見出すために

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三井住友トラスト基礎研究所
主席研究員
伊藤 洋一氏

 「モバイルとクラウドを遊ぶ」というテーマでセミナーに登壇した三井住友トラスト基礎研究所 主席研究員 伊藤 洋一氏は、テクノロジーの最新動向として、ソニーが申請したコンタクトレンズ型カメラに関する特許を紹介した。

「コンタクトレンズにデジカメの機能を詰め込み、通信機能を備えて、まばたきでシャッターを操作できるデバイスだ。こうしたデバイスが世の中に出てくることで、企業にとっては大きなチャンスでもあり、革命的な出来事になるかもしれない」(伊藤氏)

 通信機能を備えたモバイルが普及し、いつでも、どこにいてもモバイルを使って仕事ができるようになった。伊藤氏は「モバイル時代に大事なことは、利用する無線ネットワークの安全性だ」と語る。伊藤氏は、無線ネットワークに求める要素として「セキュアで、安定して、高速である」点を挙げた。

 次に、話題は同氏が昨年購入したトヨタの水素自動車「MIRAI」に移った。MIRAIに搭載されているカーナビでは、目的地検索、設定を補助するネットワーク機能はもちろん、水素ステーションの検索機能が備わっている。また、電話回線を使い、カーナビからコンタクトセンターに電話をかけることができる。さらに、オペレーターに目的地検索をお願いし、ネットワーク経由でヒットした目的地情報を設定することも可能だ。

「すべての車が電話回線と通信回線を持ち、スマホアプリから目的地を探し、ルートを車載ナビに送ることも当たり前になるかもしれない。ITによって社会や経済を大きく変わっていくのは、これからだ」(伊藤氏)

伊藤氏が語る、仕組みや枠組みを作るヒント

 ここで伊藤氏は、これらの製品を開発する側に「ネットワーク」に関する提言をした。ここでのネットワークとは「仕組み・枠組み」のこと。売れる仕組みを考えることは、個々の製品を開発することと同じくらい重要であるということだ。

「日本企業は、製品を作るのは上手だが、枠組みを作ることを苦手としてきた。コンタクトレンズに通信機能が入っていく時代に、情報ネットワークを使って、どんな価値を提供していくかを考えるのはさらに難しい」(伊藤氏)

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