日本電気（NEC）は、農業向けSAPソリューションプロバイダーとして、米国・南米で実績の高いCompunet社と協業し、同社のソリューション「myAgri」を東南アジア圏・中華圏に展開を開始する。

　myAgriはSAP ERPをベースとした農業向け統合業務ソリューション。大規模・中規模の農業企業運営に必要な要件をテンプレート化し、業務ソリューションとして実現したもの。農業事業特有の生産プロセス(苗床管理・植付・栽培・収穫・灌漑や農薬・肥料散布など)を、経営管理プロセスと同一のSAP ERP上で実現することで、すべてのプロセスを統合的に管理することができるようになる。またバナナ・パイナップルなどの果物、米などの穀物、サトウキビ・パーム・ゴムなどの植物など、種類や栽培期間・方法を問わず適用可能だとしている。

　NECは今後、アジアにおけるSAPの導入ノウハウをベースとして、myAgriを東南アジア圏・中華圏に展開していく予定だ。さらに、同社の得意とするRFID・各種センサー・ブロードバンドワイヤレス通信・GPSなどの技術とmyAgriを融合させ、農業企業の幅広いニーズに向けて、新たなソリューションを提案していくという。