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ライムライト・ネットワークス・ジャパン株式会社提供コンテンツ

2017年02月08日

日本の良質なコンテンツが、なぜ世界配信できていない? カギを握るCDNの現状

コンテンツデリバリネットワーク(CDN)ベンダーとして知られるライムライト・ネットワークスは、2016年にDDoS対策およびクラウド型WAFのセキュリティサービスをリリースし、着実にサービス範囲を広げてきている。新しい分野であるセキュリティサービスの手応え、そして既存のCDNサービスの現況はどうなのか。今年度より、東京に長期滞在することになったアジア地域を統括するソリューション・エンジニア・ディレクター Kyle Faber氏と、同じくアジア地域の営業部門を統括するグループVP Kwangsik Kim氏、そして、日本国内を統括するカントリーマネージャーの田所 隆幸氏に、同社の今後の展開、日本でのビジネスについて話を聞いた。


20Tbpsのキャパシティを誇るCDNキャパシティは今後も増強を継続

 ライムライト・ネットワークスは、動画やWebサイトのコンテンツ配信を高速化するコンテンツデリバリネットワーク(CDN)ベンダーとして知られている。世界中に張り巡らされたCDNネットワークにキャッシュサーバを分散配置し、コンテンツをキャッシュして、エンドユーザーに近いサーバから配信して表示を高速化する。

 同社は2016年、このCDNをベース利用したセキュリティサービスの提供も開始した。1つは、CDNネットワークを使ってDDoS攻撃を緩和する「DDoS Attack Interceptor」だ。そしてもう1つが、クラウド型WAFサービスの「Limelight WAF」である。いずれも、もともとはコンテンツ配信用のCDNネットワークをセキュリティに活用した点で、CDN自体がセキュリティレイヤーの要素を担保している点が非常にユニークと言える。

 CDNにしてもセキュリティにしても、同社の成長を支えるエンジンは、いうまでもなくネットワークだ。したがって、そのインフラは、常に増強されている。同社のソリューション・エンジニア・ディレクターで、2017年よりアジア・パシフィック地域を統括するFaber氏は次のように説明する。

「インターネットのトラフィックの増加に対応するため、弊社のグローバルに張り巡らせたネットワークのキャパシティを常に増強しています。2006年のキャパシティは1T(テラ)bpsでしたが、それが2013年には10Tbpsになり、現在は20Tbpsまで増強しました。

 もちろんトラフィックは今後も増え続けるため、インフラへの投資は継続する計画です。2016年には2015年の2倍の投資を行ってキャパシティを増強しましたが、2017年には上半期だけで2016年と同等の投資をする予定です。ただし、単にハードウェアでキャパシティを増やすのではなくて、独自のソフトウェア技術を活用し、効率的にキャパシティを拡張しているのが特徴です」(Faber氏)

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ライムライト・ネットワークス
Director, Solutions Engineering APAC
Kyle Faber氏


増大するセキュリティへのニーズ、パートナーと協力して最良のサービスを提供

 同社の顧客のニーズも変化している。CDNサービスへのニーズはもちろんだが、昨今特にニーズが拡大しているのがセキュリティ分野だ。

「現在のサイバー攻撃は規模が拡大し、常にどこかで攻撃が行われている状態で、もはや弊社のようなクラウドサービスを利用しないで、自社だけで攻撃を防ぐことは困難なのが現実です。攻撃を受け、対策のために製品を導入しても、再び攻撃を受けたら、再び製品が必要になり……とコストがかさんでしまうからです。しかし、クラウドサービスを利用すれば、常に最新の技術で防御できるので、コスト効率も高いのです」(Faber氏)

 また近年、ツールなどの進化で手軽にDDoS攻撃が行えるようになり、その被害が増加している。IoTデバイスを乗っ取って大規模にDDoS攻撃が実施されるケースも出てきており、2017年はさらに危険が増すと指摘するセキュリティベンダーもある。こうした点について、Faber氏は次のように説明する。

「今後も、セキュリティに対しては、日々、新しい攻撃が出てきます。我々が重視しているのは、セキュリティに精通しているベンダーとのパートナーシップです。弊社単独で提供できるサービスだけですべての攻撃を防ぐことは困難です。大切なことは、こうしたパートナーと協力しながら、お客様に最もよいサービスをインテグレーションして提供することであり、それが弊社の強みです」(Faber氏)

マルチCDNは追い風、世界最大規模のプライベートネットワークで安定したコンテンツ配信を実現

 CDNを活用する大手企業のあいだでは、現在、複数のCDNベンダーを使い分けるマルチCDNが注目されている。現実に、米国大手企業を中心に普及が進み、ユーザーアクセスやネットワークの状況に応じて、複数のCDNから最適なものを自動的に選択する仕組みが活用されているのが現状だ。マルチCDNと同社のビジネスについて、同社でアジア地域の営業を統括するグループVP Kim氏は次のように述べる。

「企業規模とシェアでは大手競合に劣る部分はありますが、マルチCDN戦略をとる企業の中には、2番目、3番目のCDNとして弊社を選択されるところは少なくありません。また、実際に比較していただければ、我々のパフォーマンスの良さを実感していただけると思います。弊社の最大の特徴は、世界最大規模のプライベートネットワークを持っていることです。自由にコントロールできるプライベートネットワークなので、グローバル規模でも安定したコンテンツ配信やサービスの提供が可能なのです」(Kim氏)

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ライムライト・ネットワークス
Group Vice President Asia Pacific
Kwangsik Kim氏


 実際に、海外では高品質のコンテンツ配信にライムライト・ネットワークスのCDNネットワークが利用されているケースが多いという。東京、韓国、インド、シンガポールの4拠点を統括しているKim氏は、次のように述べる。

「たとえばインド人は、映画やダンスが大好きで、こうしたコンテンツを日常的に見ていたいのです。そこで、弊社のCDNネットワークを使って、インドから世界中に移住しているインド人向けに高い品質で映画やダンスのコンテンツが配信されています。著作権などの関係で、日本は国外にコンテンツを配信するハードルが高いのですが、インドでは膨大なコンテンツが配信され、世界中のインド人がそれを楽しんでいます」(Kim氏)

日本企業のコンテンツ配信やセキュリティ対策を積極的に支援

 今回、アジア・パシフィックの責任者となったFaber氏は、東京に長期滞在し、東京を中心にアジア地域のプリセールスのサポートを行う。東京に拠点を置く理由について、Faber氏は次のように語る。

「日本はアジア・パシフィック地域における弊社の最大のマーケットであり、お客様も最も多いこと。そして、2017年以降、これまで以上に成長が期待されることが、私が東京に長期滞在する理由です。また、2017年はライムライト・ネットワークスの日本法人が設立されて10周年の節目の年でもあります。それをメデイアの皆様にもお伝えすること、かつ日本のお客様にさらに手厚いサポートを提供することが重要だと考えています」(Faber氏)

 また、日本における同社のビジネスも、2017年は大きな変革の年になると、日本を統括する田所氏は次のように説明する。

「日本には、ビデオやコミック、音楽などの良質なコンテンツはありますが、その配信ビジネスは、国内向けが多いのが事実です。しかし、最近はこの傾向も変わりつつあると感じています。これから収益を上げるには、もはや国内では限界で、海外に出て行くしかないからです。したがって、海外配信を検討されているお客様に、グローバルでの実績がある弊社のCDNサービスをご提案する機会が増えていくと考えています」(田所氏)

 また、現在、同社の国内ビジネスはほぼすべてが直販だが、今年はパートナー経由のビジネスも展開する予定だ。さらに、新しいセキュリティサービスのスイートの発表も計画されている。

 2020年の東京オリンピックに向けて、日本から海外へのコンテンツ配信はさらに増えるだろう。また、残念ながら、日本をターゲットにしたサイバー攻撃も増加するはずだ。その意味でも、ライムライムが提供する「CDN」プラス「セキュリティ」のサービスには、今後も注目しておきたい。


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会社情報
ライムライト・ネットワークス・ジャパン株式会社
URL: https://jp.limelight.com/
TEL: 03-5771-4230
所在地:  東京都港区北青山2丁目7番28号 NAビルディング 2F
事業内容: インターネットによるデジタルコンテンツ配信のためのソリューションの提供、サービス導入に関連するコンサルティングサービス


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