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  • 【雑誌「団塊パンチ」赤田編集長インタビュー】「売ろうと思って、売れた本はないですね」

  • 2006/09/01 掲載

【雑誌「団塊パンチ」赤田編集長インタビュー】「売ろうと思って、売れた本はないですね」

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“2007年問題”や“団塊マーケティング”に注目が集まる中、少し変わった団塊向け雑誌『団塊パンチ』が創刊された。これを手掛けるのはかつて『磯野家の謎』(飛鳥新社)や『Quick Japan』(太田出版)を送り出した赤田祐一氏。“少し違った視点から過去を遡る”仕事を得意とする赤田氏がどのように“団塊”に注目しているのか? かつてサブカルチャーのど真ん中にいた団塊世代の反応はいかに? そして、雑誌マニアとしても知られる氏が雑誌の置かれた現状をどう捉えているのかについて尋ねてみた。

なぜ団塊向け雑誌なのか?

――『団塊パンチ』の2号目の「読者の手紙から」という欄で団塊世代から寄せられた反響を掲載してましたよね。それを見るまでは団塊世代がターゲットだっていうのは疑ってたんです。もっと若い世代向きなのかなって。
赤田祐一(以下赤田)■
 もちろん団塊世代にセールスしたいから『団塊パンチ』っていうタイトルなんですけど、創刊記念のトークショーに足を運んでくれるような人って、9割くらいは多分30代の人たちでしたね。
【ビジネス】団塊パンチ
団塊パンチ



――団塊世代からの反響は少なかったんですか?
赤田■
 結構買って頂けたとは思うんですけど、反発はあるみたいですね。僕の考える60年代と団塊世代が考える60年代に食い違いがあって、それが拒否された部分はあったかもしれません。そういうことを竹熊健太郎さんという友人が書いてましたよ。ブログで(笑)。

――「あくまで20歳も下の世代である赤田祐一の頭の中の60年代(たけくまメモ)」というやつですね。
赤田■
 今は3号目として“1968年特集”を作っているんですけど、その時点で僕はまだ小学校2年生なんですね。だから60年代は経験してないも同然なんです。

――そもそも団塊向け雑誌を作ろうというきっかけはどのような?
赤田■
 うちの社長、いま62歳なんですけど、その社長が自分が読みたいと思う雑誌が少ないということで企画が振られたんです。2007年問題みたいな状況があって注目が集まっているから、団塊に向けた雑誌をつくれと。

――創刊号の編集後記で団塊向け雑誌を見ても「蕎麦打ち」とか「帰農」とか「豪華客船」とかそんなのばっかりだという話を書かれていました。
赤田■
 それだけじゃないだろうって思って、それ以外の「団塊雑誌」を作ろうと。ただ、ひょっとしたら団塊世代はもうサブカルチャーから離れてしまったんじゃないかという思いもなくはないんです。今は“家庭菜園”とか“数独”のほうがしっくりくるのかもしれなっていう。

――創刊号の特集テーマが「Back is Beautiful」でしたけど、実は『Quick Japan(以下QJ)』の創刊号(1994年)の編集後記で赤田さんが次号特集は「Back is Beautiful」と書いているんです。
赤田■
 そうなんですよね。たしか忙しくて実現しなかったんです。『QJ』でこの特集をやっていたとしても、これと近いものになっていたでしょうね。

――赤田さんの仕事は常に“何かを遡る”という共通点がありますよね。結局、ずっとやりたいこととして“1960年代”があったということですね。
赤田■
 そうですね。遡るのは好きです。60年代に対しては、1970年代に『宝島』と『ポパイ』が“60年代特集”を組んで、これを見てやられた口なんです。ビートルズをリアルタイムで見られなかったという意識も強いですね。

――2号目はビートルズ特集だったわけですけど、はじめは「なぜいまさらビートルズなんだろう?」と疑問に思ったんです。でも実際に読むと知らないことばかりで興味深かったです。『アップルハウス*1』とか。
赤田■
 狙ったわけではなく、自然に作っただけですよ。ただ、YouTubeとかを団塊世代も見ているのかは疑問ですけど(笑)


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