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- 2010/07/30 掲載
【連載 第4回】これからの企業で働くための条件(個人編2):日本人がグローバル人材になるための勇気
名古屋商科大学大学院教授、アソシエイトディーン
ネットベンチャーの取締役ヴァイスプレジデント、マーサージャパン名古屋オフィス所長、プリンシパル、コミュニケーション・プラクティスリーダー、ライトマネジメント・タレントマネジメント・プラクティスリーダー等を経て2010年春より現職。
これまで国内外の各業界トップ企業に対して、グローバル化、ビジョン/風土浸透・改革、取締役会の改革、次世代リーダーの育成、タレント戦略の構築、チェンジマネジメント、人事制度の構築、M&Aなどのテーマでコンサルティング活動を行ってきた。
現在名古屋商科大学大学院ビジネススクールにて「リーダーシップ」「ビジネスプレゼンテーション」などの授業や海外ビジネススクールへの講演を担当し、次世代リーダーの育成を行う。
著書として『4つのカラーで見直そうこれからの働き方』(ファーストプレス)。
共著として『取締役イノベーション』(東洋経済新報社)、『転職しかできない人、展職までできる人』(日経人材情報)。
英国ダラム大学ビジネススクールMBA修了。英国クランフィールドビジネススクールエグゼクティブプログラム修了。早稲田大学商学部卒。
ポイント違い? グローバル人材の育成方法
いろいろな企業を訪問させていただくと、多くの企業では実は世界の大企業に負けないようなグローバル・リーダー育成プログラムを持っていることがわかる。世界の一流のビジネススクールのメニューやオリジナルプログラムなど、メニュー内容は世界の一流企業のリーダーとして必要不可欠な内容をカバーしている。しかし、その成果について語るとき、担当者は非常に謙虚にならざるをえない。原初はそのプログラムを起点に、爆発的にグローバル人材が増えることを企画していたのだが、「当社にはグローバル人材は十分います」と語る企業はまだわずかである。
先行グローバル企業の手法を導入しただけでは、日本からはグローバル・リーダーやグローバル人材は育たない。日本人ならではの落とし穴にも光を当てたグローバル人材育成方法が必要とされている。
また輪に加われない
国際会議のブレークアウトタイム(休み時間)、お茶やお菓子を片手に熱心に、楽しそうに話している(ように見える)集団の外に、手持ちぶたさでいる日本人や日本人だけでの集団。もうお馴染みの風景になっているが、実はここから興味深いことがわかってくる。我々がなかなかグローバル人材になれない3つの理由が、ここに凝縮されているのだ。それは「英語意識」、「コミュニケーション意識」、「お作法意識」の3つのポイントである。
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