- 2014/04/14 掲載
IBM、マーケティング・クラウドベンダーの「Silverpop」を買収 オムニチャネル支援
たとえば通信事業社は、顧客が新しい技術をいち早く活用するユーザーであることを判別して、契約が切れる直前に最新のスマートフォン情報をモバイル・メッセージとして送信するパーミッション・マーケティングを実践できる。
また、自動車部品メーカーが、完成車メーカーの部品の在庫が減少したことを判別し、顧客の基本的な製造サイクルに基づいて適切なタイミングで適切なオファーを送信したり、金融事業社が、Webサイトで提供する学費計算アプリケーションの使用状況などに基づいて、529種類の大学費用の貯蓄プランを電子メールで送付できるほか、テクノロジー企業が価値ある見込み顧客向けに優先的に、Webサイトの閲覧、Webセミナーの視聴、ホワイトペーパーのダウンロードなどの活動に基づいてカスタマイズした電子メールを送付できる。
Silverpopが顧客に対して提供する深い洞察と直感的なエンゲージメント・エンジンは、オムニチャネル・マーケティングの複雑さの軽減に役立ち、顧客がブランド体験を通じてどの状況に置かれていても顧客に合わせた体験を実現することを容易にするという。
マーケティングやe-コマース、サービスの担当者はこれにより、個々の顧客と直接対話する仕組みの設計、実施、測定が可能になり、新規顧客の獲得、売上の増加、ブランド・ロイヤルティーの構築につながる手段が利用可能になる。
Silverpopの顧客は、マツダ、Stonyfield Farm、Advanced Micro Devicesなどの大手企業で、Silverpopを活用してB2BやB2Cを通じて顧客に対応しているという。
IBMインダストリー・クラウド・ソリューションズ担当ゼネラル・マネージャーであるCraig Hayman氏は「Silverpopの買収により、すべての企業における顧客中心主義を推進するIBMの能力がさらに強まります」と述べており、 「これからは、あらゆる企業のほとんどすべてのマーケティング、コマース、あるいは顧客サービスの担当者がブランド体験や収益に大きな効果をもたらす顧客に合わせた体験を実現できるようになります」としている。
SilverpopのCEOであるBill Nussey氏は「オートメーションにより、比類のない方法で顧客に合わせたマーケティングを実現するソリューションを設計することで、私たちのチームは現在のマーケティング担当者が直面する最も複雑な課題の1つを解決してきました」と語り、「ここにIBMの製品群と世界各地に広がるエコシステムの力が加わることで、企業が顧客との関係を一つずつ築くことを支援する私たちの使命を大々的に推進できます」と買収の意義を強調している。
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