- 会員限定
- 2015/05/21 掲載
米国務省 経済商務局 国務次官補が語る、インターネットが自由でオープンであるべき理由
1962年東京生まれ。東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにロボット、ネットワーク、エンタープライズ分野を中心として、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書に『キカイはどこまで人の代わりができるか?』など。
インターネットは金の卵を産むガチョウ
国連予測では2025年の世界人口が80億人であることから、スマートフォンの広まりを加味すれば、2025年のインターネット普及率は世界平均でも確実に過半数を超えることになる。インターネットによって、世界はどんどん国境と時間を自由にまたげる状況になっていく。
いまや生活の中心的な存在になったインターネットだが、リブキン氏は次世代のことも考えながら、注意深く、この貴重なリソースを守らなければならないという。同氏はあるイソップ寓話を例に挙げて、この理由を説明した。
「ある農夫の飼っているガチョウが毎日一個ずつ黄金の卵を産み、農夫は金持ちになる。しかし、一日一個の卵が待ち切れなくなり、ガチョウの腹を開けて、すべての卵を一気に手に入れようとしたところ、腹の中に金の卵はなく、ガチョウまで死なせてしまう。これは一つの教訓として語られている有名な物語だが、あまり欲張り過ぎて一度に大きな効果を得ようとすれば、その効果を生み出す資源さえも失ってしまうことになりかねないということだ」
つまり、インターネットは金の卵を産むガチョウのような存在であり、極めて重要なガチョウを、人類で一丸となって破壊しないように努力しなければならないということだ。
【次ページ】インターネットが自由でオープンであるべき理由
関連タグ
関連コンテンツ
PR
PR
PR