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  • 2016/01/14 掲載

広告アイデアソンレポート 広告課題解決のカギは異分野交流にあり

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昨年12月12日、東京工科大学主催のアイデアソン「越境して『広告』の未来を探索しよう」が行われた。東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科長上林憲行氏らが進める「越境する広告メディア研究会」の活動として始まったものだ。変容する社会の状況に合わせて、広告も変わらなければいけない。広告の未来について、広告のプロだけでなく、さまざまな分野の人が集まることによって、新しい議論を起こそうというものだ。

執筆:フリーライター/エディター 大内孝子

執筆:フリーライター/エディター 大内孝子

主に技術系の書籍を中心に企画・編集に携わる。2013年よりフリーランスで活動をはじめる。IT関連の技術・トピックから、デバイス、ツールキット、デジタルファブまで幅広く執筆活動を行う。makezine.jpにてハードウェアスタートアップ関連のインタビューを、livedoorニュースにてニュースコラムを好評連載中。CodeIQ MAGAZINEにも寄稿。著書に『ハッカソンの作り方』(BNN新社)、共編著に『オウンドメディアのつくりかた』(BNN新社)および『エンジニアのためのデザイン思考入門』(翔泳社)がある。

 当日、会場の工学院大学新宿キャンパスの教室には、マスコミ、広告、ゲーム、ITなどさまざまな分野からおよそ50名が集まった。

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会場には約50名の参加者が集った

私たちにとって広告とは何か

 まず上林氏から、このアイデアソンの開催趣旨について話があった。テレビ全盛の、テレビの前に猫がいても視聴率にカウントされるというような牧歌的な時代からインターネットの時代になり、検索連動型広告の導入によりユーザー起点で広告を考えるという大転換があった。最近ではさらに、iOSに広告ブロック機能が搭載されたり、米国YouTubeでは月額9ドルで広告無しで動画が楽しめるサービスが登場するなど、「私たちにとって広告とは何か」という問いをつきつけられている状況だ。

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上林憲行氏
 上林氏は、広告をサプライヤーとクライアントという関係でとらえるのはなく、社会の中のいろいろなサービスに広告を組み込んでいく、ソーシャルトライアングル的な考え方が必要なのではないか、とする。今回のアイデアソンは、「越境」をキーワードに、さまざまなバックグラウンドを持つ参加者が集まって発展的に融合することを目指すものだ。イノベーションは辺境から起こるという言葉があるが、広告についてできるだけ辺境から新しい議論を起こしたいと上林氏はいう。

 情報メディア研究科では、今後、クリエイティビティに工学的なアドテクノロジーが絡む、新しい融合領域に向けた人材育成を考えているというが、まずは新たな議論の場、コミュニティーを作っていくことが目標だ。

 その後、広告、デジタルサイネージ、ゲーミフィケーション、メディアなどの専門家によるポジショントークに続き、アイデアソンが始まった。最終的なアウトプットはアイデアで、プロトタイプを作ることではないのでより自由な発想が期待できる。

【次ページ】自由な発想が広がるアイデアソン

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