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2017年02月13日

RPAで「ホワイトカラーの仕事の47%がなくなる」の意味

労働者人口が大きく落ち込むと予想されている日本。生産性向上が必要になる中で、企業での積極活用が叫ばれているテクノロジーが、RPA(Robotic Process Automation:ロボティック・プロセス・オートメーション)である。7日に開催された日本RPA協会の主催セミナー「やらざるを得ないRPAと取り組みの実態」では、いまITにおいてキーワードになりつつあるRPAについての解説が行われた。

執筆:フリーランスライター 大橋博之

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RPA(Robotic Process Automation)は労働をどのように変えるのか

(© hikdaigaku86 – Fotolia)


RPAはルーティン作業を代行するロボット

 RPAとはロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略だ。

 ここでいうロボティックとは、産業用ロボットやコミュニケーションロボットとは違う部門で稼働するロボットを指す。特に企業の間接部門(ホワイトカラー)の生産性向上に欠かせないロボット技術のことだ。

 内閣府の「平成28年版高齢社会白書」によると、2025年には日本の人口は700万人減少し、15歳から64歳の人口が約7000万人まで落ち込むと予想されている。そのような日本の労働人口が減少する状況下において、日本人の働き方を大きく変えるテクノロジーがRPAなのだ。

 RPAはアプリケーションを使って行うオフィスワークを学習し、それをそのまま実行することができる。いわば、人が手動で行っていた各種ツールによる事務処理などのルーティンな作業を代行してくれるデジタルレイバー(仮想知能労働者)だ。

 既存の情報システムと決定的に違うのは、情報システムが作業者のサポートなのに対し、RPAは作業者そのものである、という点である。

 これはあくまでも、デジタルレイバーとして人の作業を代行することが目的であり、人間しかできないと思われていた判断や、作業、操作といったものを自動化ではなく、代行させることがポイントになるという。

 つまり、人がやりたくない、やるべきではない作業を人の200倍のスピードで処理する。そして、365日24時間稼働してくれる。デジタルレイバーという新しい労働力が活用できるというわけだ。

 また、RPAは人の操作を記憶させるだけなので、稼働させるために大規模なシステム導入やプログラムの修正・変更の必要はない。ノンプログラミングで容易に構築でき、短期間かつローコストで導入することができるというメリットも生まれる。

オリックスビジネスセンターのRPA導入事例

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 RPAは、すでにいくつかの企業が導入しはじめている。オリックスグループ各社のバックオフィス業務を担うオリックスビジネスセンター沖縄では、オリックスグループ12社から多種多様な業務を受託しており、どうすれば可視化し標準化して生産性を上げていけるか、ということが常に課題だった。

 数多くある業務のうち、オリックスレンタカーの予約受付業務をRPAが代行している。具体的には、予約サイトから入ってきた予約者の情報をログインしてパスワードを入れて画面を照会してCSVに吐き出すといった一連の作業を人間に代わって行っている。

 オリックスビジネスセンター沖縄ではRPAを「ヘルプの人」という認識で導入しており、あくまでも人がしていた単純作業を代行させることに活用している。

 また、ヘルプで頼んでいた人が急に休むこともあるのと同様に、RPAがストップするかもしれない、ということも考慮しており、RPAに何かしらのトラブルがあった場合、また人の手に戻せばいいようにバックアップ体制を構築してもいる。

 もちろん、RPAの導入により、品質の向上とリードタイムの短縮、労働不足の解消につながっており、効果は出ている。

【次ページ】入力処理にRPAを導入した日本生命の事例

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