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  • 2005/12/20 掲載

【中堅中小IT化】あらゆる情報を可視化し、社員全員で共有(2/2)

中堅中小企業 IT戦略の成功事例~業種は違えど、ヒントを得られる~

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 カナジュウ・コーポレーションで使われているシステムの特徴としては、それぞれがモジュール化され、独立して改良できるようになっていることが挙げられるだろう。現在では、OMS側からDyneCSの顧客情報を参照するといったことも可能だ。また、常に現場の声を吸い上げ、改良を続けているという。
 同社では10年前に比べて、発生業務(電話受付で発生する業務)の件数は2倍以上になっている。しかし、IT化を積極的に進めてきたことにより、社員数は10年前と変わらずに業務に対応できているとのこと。オンラインショッピングサイトをはじめとした器具販売の売上高も10年前の15倍以上という高水準で伸びているが、これに対応できたのもDyneCSなどによって情報の可視化、共有化というベースがしっかりと整っていたからだろう。



ショッピングサイトの業務を管理するソフト。顧客から受注してからの流れが一目で把握できる


最初はきちんと
「真似る」ところからはじめる


 それでは、牧野氏はIT化のポイントをどのように見ているのだろう。
「まずやらなければいけないのは、CIO(最高情報責任者)の設置でしょうね。社長がCIOを兼任していてもかまいません。うちには多くの方が見学にいらっしゃいますが、中にはその後まったくIT化が進んでいない企業もあります。こういうところは、情報部門の担当者だけが来ています。ITを導入することは、会社の方針を大きく変えることになるのですから、意志決定できない人を見学に来させるのはまずいでしょう。」

 また、牧野氏は「守破離」という言葉を口にした。最初は師の教えを「守」り、次に自分なりにそれを「破」り、最後にその教えを「離」れる。武道や書道、茶道に通じる考え方だ。
「よいやり方があったら、まずは素直に真似をすることが重要です。こんなことは、あなたの会社だからできるんだとかそういう言い訳をせず、まず真似するべきです。どんな創造も最初は真似から入るものです。[守破離]の[守]を実行しないといけません。
(取材・文:山路達也)

【会社情報】
会社名:株式会社カナジュウ・コーポレーション
所在地:神奈川県横浜市瀬谷区橋戸1-22-12
主な業務内容:LPガス販売、ガス機器販売、情報システムソフトウェアの企画開発
TEL:045-301-5111

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