• 2007/10/24 掲載

【第7回】検索エンジンの種類

最新!誰でもわかるサイト集客・成約率アップの成功戦略

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 前回は、SEOでキーになる検索エンジンの役割について、説明した。検索結果の1ページ目に表示されること、つまり上位表示されることが重要であることを理解していただけたと思う。今回は、検索エンジンについて更に詳細を学んでいきたい。具体的には、検索エンジンの種類と活用方法概要について説明をする。

検索エンジンの種類

 インターネット検索エンジンのシステムの基本設計は、ロボット型検索エンジンとディレクトリ型検索エンジンの2つに分ける事ができる。

ロボット型検索エンジン

図7-1 ロボット型検索エンジン
 ロボット型検索エンジンとは、スパイダーやクローラーと呼ばれるアルゴリズム(プログラム)を使って、インターネット上に存在する無数のウェブページ情報を自動的に収集して索引を作成し、ユーザーに検索結果を提供する。最も有名なのはGoogleである。

 まず、スパイダーが世界中のウェブサイトを巡回して、情報を収集する。このスパイダーはまず、著名なディレクトリ型検索エンジンから巡回していく。

 スパイダーはこの2つを支点にして、さらにウェブページにあるリンクをたどる事で世界中に散らばっているウェブページの情報を収集し整理する。そして、クエリープロセスによって検索結果を表示するのである。検索されたキーワードに対して、最も合致し、関連性の高いウェブサイトを表示する為に、スパイダーによって収集した個々のウェブページの情報を評価する。そして、この評価が、検索エンジンの検索表示結果につながるのである。

ディレクトリ型検索エンジン

図7-2 ディレクトリ型検索エンジン
 次に、ディレクトリ型検索エンジンについて説明する。このディレクトリ型検索エンジンは、掲載する情報を全て人間によって収集する。そして、ウェブサイトの取り扱っているテーマやトピックによって、カテゴリ別に分類した上で掲載する。

 このディレクトリ型検索エンジンとは、ウェブサイトが属するテーマやトピックによって分類して掲載している検索エンジンである。掲載されているウェブサイトは人間の目によって審査される。例えば、Yahoo!JAPAN等がその一例である。このカテゴリによる分類の掲載方法については、階層化されている。上位階層は広いジャンルで、深い層に行くほど特定されたジャンルを対象にし、詳細化している。ちなみにYahoo!JAPANは、2つの検索方法を併用している。

ロボット型とディレクトリ型の比較

 ここで、2つのタイプの検索エンジンを比較する。下表をご覧になっていただきたい。

表1.ロボット型検索エンジンとディレクトリ型検索エンジンの比較表
   ロボット型ディレクトリ型
ウェブサイトの分類スパイダーなどの専用ソフトが自動的に世界中のウェブサイトを巡回し、情報を整理する。人の手は介在しない。人の手により、ウェブサイトを分類。
ウェブサイトの内容の理解分野別に分類することは困難。ウェブサイト間の関連性までは分析が困難。分野別にわかりやすく整理。ウェブサイトの内容に沿った自然な整理ができている。
検索範囲広い狭い
ウェブサイトの更新を反映する速度速い比較的遅い
その他巡回ソフトウェアの技術は日々進歩しており、ロボット型検索エンジンの問題点を、徐々に克服しつつある状況である。不慣れな利用者でも比較的簡単に必要な情報にたどり着ける。


検索エンジンの評価基準

 さて、今まで検索エンジンの特徴について説明してきた。これらの検索エンジンが、何を基準に評価しているのかを知りたいところである。利用者にとって、検索エンジンに入力したキーワードと、検索エンジンが表示する検索結果の情報が適切にアウトプットされているかが重要だ。つまり利用者がキーワードを入力することにより欲している情報と検索エンジンの検索結果の、かい離が少ないほど、利用者にとって使い勝手のよい検索エンジンということである。

ロボット型検索エンジンの進化

 先ほど比較表でも記述したが、最近では、ロボット型検索エンジンは日々進化している。例えば、ニュースを検索するとそのニュースに関連したブログや関連ウェブサイトを同時に検索したりもする。更には、リアルな店舗(レストランなど)を検索した時に、その検索結果を、地図上に表示するサービスもある。検索エンジンは、単純にキーワードに関連したURLとテキスト情報を検索結果として表示するだけでなく、検索エンジン各社は、検索結果の出力方法をいろいろと工夫して、入力されたキーワードと表示結果のマッチ度や表示結果の活用のしやすさを高めている。

 また、昔のロボット型検索エンジンでは、検索エンジンに入力されたキーワードが多数含まれているほど、検索結果に表示される可能性が高かった。このように該当キーワードをどれだけ多く含ませるかが、上位表示のキーになっていた。しかし、最近のアルゴリズムは変わってきている。ロボット型検索エンジンでは、検索エンジンに入力したキーワードを手掛かりに、利用者がほしい表示結果を推測、これに即したリンクを検索結果として出力するものもある。

 更に、検索エンジンの利用者毎のウェブサイト上の行動履歴、属性、地域性等を検索結果に反映し、同一のキーワードでも、利用者に応じ、異なる結果を表示する検索エンジン等も開発されている。これは、ブロードバンドつまりパソコンによる検索エンジンの動向だが、後に、携帯電話の検索エンジンにも同様のことが実現されるだろう。

 以上のとおり、今回は、検索エンジンの種類、具体的にはロボット型検索エンジンとディレクトリ型検索エンジンとその特徴について理解していただけたと思う。次回は、今まで習得した検索エンジンの特徴を理解した上で、具体的なSEO対策について説明をしていく。  

【売上アップ】Web解析2.0
吉川 功(よしかわ・いさお)
1996年、ソフトバンクモバイル(当時、東京デジタルホン)
に入社、2G/3Gの立ち上げ業務に従事。その後、ソフトバン
クBBにて、法人インターネット事業のプロジェクトマネジ
メント業務を経験し、2004年マルチメディア総合研究所に
入社後、アイピーモバイルにてオールIPモバイルブロード
バンドの立ち上げプロジェクトに参加。

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