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- 2012/05/30 掲載
Meteorとは何か? 盛り込まれた「リアルタイムなWebアプリケーションを構築する」仕掛けとは
何が起きているのかすぐに分からないほどすごい
ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。
TechCrunchの記事では、JavaScript/HTML/CSSだけでWebアプリケーションが開発できる点にフォーカスが当たり話題になりましたが、公開されたデモンストレーションのスクリーンキャストを見たところ、Meteorにはそれ以上に新しい仕掛けが盛り込まれていました(スクリーンキャストはこの記事の末尾に埋め込んであります)。
それは「リアルタイムなWebアプリケーションを構築する」ための仕掛けです。正直に言うとスクリーンキャストを1回見ただけでは、すごいことは分かっても、具体的にそこで何が起きているのかよくわからず「何が起きているんだ!」と何度も画面につぶやきました(単に不勉強なのかもしれませんが……)。
この記事では、そのMeteorのスクリーンキャストのキャプチャを、みなさんと一緒に見ていきたいと思います。
サーバのコード変更がWebブラウザへリアルタイムに反映
デモはMacOS上にインストールされたMeteorを使って行われています。HTMLでHello Worldを作成、Webブラウザからローカルホスト(http://localhost:3000/)へアクセスすると、「Hello, World」が表示されます。
このHello Worldの中身を、「Hello Meteor!」に書き換えて保存。すると、変更を自動的に検知して、Webブラウザが再描画され「Hello Meteor!」が自動的に反映されます。ブラウザのリドローボタンを押す必要はありません。
このようにMeteorは、サーバ側でソースコードを変更すると、クライアントにも自動的にその変更が通知され、自動的に反映されます。
これはHTMLの変更だけでなくJavaScriptを変更したときも同様で、サーバ上でJavaScriptのコードを変更すると、そのコードは自動的にWebブラウザにプッシュされて即座に反映されます。
Meteorではこの機能を「Hot Code Push」と呼んでいます。「変更がすぐユーザーに届くから、Continuous Deliveryが実現できる」とビデオでは紹介しています。
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