アセンテックは30日、米Nimble Storage(ニンブル・ストレージ)社と代理店契約を締結し、ハイブリッド・ストレージシステム「Nimble Storage」12月下旬より販売開始することを発表した。
「Nimble Storage」は、フラッシュメモリ(SSD)とハードディスク(HDD)を組み合わせたハイブリッド型ストレージで、中核技術は「CASL:Cache Accelerated Sequential Layout」なるアーキテクチャだ。
頻繁に使用されるホットデータのコピーとメタデータは、フラッシュドライブ(SSD)にリアルタイムにキャッシュ。一定サイズになるまでデータをメモリ上に保持し、圧縮してシーケンシャルにHDDに書き込むことで速度を高速化する。また、全てのデータを、HDDにストアする前に独自のアルゴリズムによりインラインで圧縮することでディスク容量を効率的に使用できるという。
管理ツールとして、クラウド型マネジメントサービス「Nimble Storage InfoSight」を提供する。導入された「Nimble Storage」の稼働、利用状況を5分ごとにモニタリングし、取得データを独自のエンジンにより解析する。解析結果を顧客ごとにレポートやアラートとして提供可能だ。
「Nimble Storage」は3Uの筺体として提供される。CPU、キャッシュ、容量が異なる全7モデルで構成され、税抜価格は8TBのエントリーモデルが390万円から(別途、年間保守料金が必要)。スナップショット、レプリケーションなどに必要なソフトウェア機能を追加ライセンス費用なしで利用できる。外部ディスクシェルフを利用することで、1筺体あたり最大254TBまでの拡張が可能だ。
「Nimble Storage」は2010年の発売開始からわずか3年で1,750社が導入している実績をもつ。アセンテックは、Nimble Storage社の国内唯一のディストリビュータとしてSIerを通じて販売し、初年度に200台の出荷を目標にしている。