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  • 2013/12/27 掲載

2014年注目の決済手段「ブランドプリペイド」とは?東京五輪で普及本格化も

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2013年を振り返ると、「Square」や「PayPal Here」、「楽天スマートペイ」といった、スマートフォン決済が脚光を浴びた。また、Visaの「Visa payWave」、MasterCardの「MasterCard PayPass」といった非接触IC決済ソリューションについても、両ブランドが国内展開を強化すると発表している。当然、こうしたサービスは2014年以降も注目だが、個人的に今後大きな成長が期待できる決済サービスとして、「ブランドプリペイド」を今回は取り上げたい。

TIプランニング代表取締役 池谷 貴

TIプランニング代表取締役 池谷 貴

編集などの仕事を経て、カード業界誌の版元において、雑誌編集、プランニング、セミナー、展示会などの運営に携わる。電子決済、PCI DSS/カードセキュリティ、ICカード、ICタグなどのガイドブック制作を統括。2009年11月にマーケティング、カード・電子決済、IT・通信サービスなどのコンサルティング、調査レポート・書籍の発行、セミナー運営、ポータルサイト「payment navi(ペイメントナビ)」「PAYMENT WORLD(ペイメントワールド)」などのサービスを手掛けるTIプランニングを設立した。

クレジットカード同様に国際ブランドのインフラで決済可能

 「ブランドプリペイド」とは、VisaやMasterCard、American Express、JCBといった国際カードブランドのマークがついているプリペイドカード(前払いカード)のことである。

 前払い方式のため、クレジットカードのように与信や審査を必要としないのが特徴で、18歳未満の若年層、主婦など、これまでクレジットカードを持つことが難しかった人々も手軽に利用することが可能になる。また、決済時に名前も必要なく、インターネットの場合、ニックネームの入力で買い物が可能だ(ただし、契約時には必要な場合もある)。

 そのため、インターネット上での決済時における個人情報の漏えいの心配がなく、使い切りのカードを選べばさらに安全にネットショッピングが可能になる。

 実際、海外では既に数多くの金融機関がブランドプリペイドを発行しており、新たな顧客開拓や手数料収入などで成果を上げている。国内においても発行する企業は増えており、徐々に生活者に浸透しているといえよう。

 また、ブランドプリペイドがインターネット通販業界にもたらすインパクトは大きいだろう。というのも、昨今では大手ECサイトですらクレジットカード情報の漏えいが発生している。こうしたことから一部では、アマゾンなどの一部の信頼できるECサイトだけが顧客のクレジットカード情報を持ち、それ以外のクレジットカード情報を持てない中小のサイトでは顧客が決済を行ってくれないとの見方もある。

 しかし、いわば使い捨てのクレジットカードともいえるブランドプリペイドが本格的に普及すれば、顧客は躊躇なく小さなECサイトや海外サイトでの決済が行えるようになる。このように今後大きな成長が見込めることから、日本でも新しい顧客を取り込むことが可能なブランドプリペイドを積極的に展開する企業が増えてきた。

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