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- 2014/06/27 掲載
オークファン 武永氏が語る200億件超のビッグデータ活用 「将来の価格がどう動くか」
オークファン 代表取締役 武永 修一氏インタビュー(後編)
レッド オウル
編集&ライティング
1964年兵庫県生まれ。1989年早稲田大学理工学部卒業。89年4月、リクルートに入社。『月刊パッケージソフト』誌の広告制作ディレクター、FAX一斉同報サービス『FNX』の制作ディレクターを経て、94年7月、株式会社タスク・システムプロモーションに入社。広告制作ディレクター、Webコンテンツの企画・編集および原稿執筆などを担当。02年9月、株式会社ナッツコミュニケーションに入社、04年6月に取締役となり、主にWebコンテンツの企画・編集および原稿執筆を担当、企業広報誌や事例パンフレット等の制作ディレクションにも携わる。08年9月、個人事業主として独立(屋号:レッドオウル)、経営&IT分野を中心としたコンテンツの企画・編集・原稿執筆活動を開始し、現在に至る。
ブログ:http://ameblo.jp/westcrown/
Twitter:http://twitter.com/redowlnishiyama
200億件以上の価格情報に注目が集まる
しかし最近では、同社の保有する200億件以上という商品/価格情報に、大きな価値を見出す企業が現れ始めているという。
「これまで我々には縁のなかった大手広告会社や大手調査会社が、商品価格の実態を知りたいということで、オークファンのデータを欲しがっています。たとえばミネラルウォーターの商品Aと商品Bではどちらが高いのか。スーパーマーケットのデータを採ってもいいのですが、現在ではもうインターネット上のデータを無視することができなくなっています。そこで私たちへの問い合わせが増えてきているのです」。
一番知りたい情報は“将来の価格がどう動くか”
「直近の1年間では見つからない場合がありますが、過去3年にまで期間を広げて検索すれば引っ掛かることが多々あります。またユーザーは1件だけの価格が知りたいのではなく、自分が売りたい、あるいは買いたい商品の平均値が知りたい。長期間のデータがあり、複数の取引における値段を標準化することができれば、この品物は1000~3000円の間だという値ごろ感を掴むことができます。そこにビッグデータの利用価値があります」
【次ページ】“将来の価格がどう動くか”が分かる可能性
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