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2016年03月10日

「最弱私鉄」だった京成電鉄が絶好調、その理由はインバウンドとディズニーだけでない

首都圏の私鉄で、いま一番元気がいい鉄道会社はどこかご存じだろうか。4〜12月期決算では「本業」の運輸部門の営業収益、営業利益で、首都圏私鉄8社(東武、東急、京王、小田急、京成、京急、西武、相鉄)中トップの伸びをみせる、京成電鉄である。特急「スカイライナー」の乗客数が2ケタの増加をみせるなど成田空港アクセスで稼ぎ、訪日外国人増加(インバウンド)の恩恵を受けているが、他にも好調さをもたらす要素が数多くある。たとえば、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、京成電鉄が筆頭株主の持分法適用会社であり、これもプラスに作用しそうだ。

執筆:経済ジャーナリスト 寺尾 淳

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京成電鉄の絶好調を支える「スカイライナー」

(写真:Cheng-en Cheng,flickr


首都圏大手私鉄8社で最も業績が伸びている

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 東京の上野、押上(都営地下鉄乗り入れ)を起点に、成田空港まで伸びる京成電鉄は、JR成田線とともに成田空港への鉄道アクセスを担っている。

 6年前の2010年7月に京成本線とは別線の「成田スカイアクセス」線が開通し、特急「スカイライナー」の所要時間が大幅に短縮された。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの筆頭株主としても知られ、昨年9月末現在の保有比率は19.97%で、持分法適用会社としている。

 その京成電鉄は今、首都圏の私鉄大手8社(東武、東急、京王、小田急、京成、京急、西武、相鉄)で最も元気がいい。4〜12月期連結決算では、売上高の伸びでは西武(西武HD)、相鉄(相鉄HD)に次ぐ第3位、営業利益の伸びでは京急、西武に次ぐ第3位、最終利益の伸びでは京急、東急、相鉄に次ぐ第4位だが、「本業」の運輸業(鉄道、バス、タクシーなど)の営業収益、営業利益の伸びでは8社中トップに立っている。

 首都圏の私鉄8社は4〜12月期は全社が営業増益と好調で、本業の運輸セグメントも全社営業増益、箱根火山の噴火の影響を受けた小田急以外増収だったが、その中でも営業収益3.7%増、営業利益25.4%増の京成の伸びは著しい。

首都圏私鉄大手8社の2015年4-12月期決算(対前年同期比増減率)
企業名売上高営業利益最終利益本業の
営業収益
本業の
営業利益
東武▲1.1%+21.5%▲17.7%+2.4%+24.7%
東急+3.4%+19.1%+56.8%+2.0%+19.2%
京王+2.2%+17.1%+19.3%+2.1%+21.7%
小田急+1.9%+5.5%▲0.7%▲2.1%+4.9%
京成+3.4%+33.8%+23.7%+3.7%+25.4%
京急+2.6%+37.6%+60.2%+1.7%+18.3%
西武+5.5%+37.3%▲12.0%+1.2%+19.1%
相鉄+5.2%+26.6%+27.7%+2.0%+24.5%
※「本業」としているのは運輸業(鉄道、バス、タクシーなど)のセグメント

 京成電鉄の2016年3月期決算見通しは、連結売上高2,499億円、連結営業利益268億円は4期連続の増収増益。連結最終利益(当期利益)見通しは294億円で、過去最高益更新を見込んでいる。運輸業の営業収益見通しは1,390億円、営業利益見通しは178億円で、4期前の2012年3月期と比べると営業収益は9.5%、営業利益は26.2%伸びる。

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京成電鉄の連結売上高と運輸業の営業収益の推移(単位:億円)

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京成電鉄の連結営業利益と運輸業の営業利益の推移(単位:億円)


【次ページ】国内線LCC利用者を京成「グループ」として引き受ける

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