多要素認証は、もう破られている。パスワードもSMSも不要な「次の認証」の正体
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「多要素認証なら安全」が崩れた 巧妙化する不正ログインの脅威
問題は、パスワードだけではない。SMSやメールのワンタイムパスワードを組み合わせる「多要素認証」までも、突破されはじめている。2025年には、証券口座を狙った不正アクセスが相次ぎ、被害の急増が社会問題となった。本物そっくりの偽サイトに利用者を誘導し、入力されたワンタイムパスワードをその場で正規サイトに中継する「リアルタイムフィッシング」が横行したためだ。
この攻撃の恐ろしさは、利用者が「正しくログインしている」と思い込んでいる間に、認証情報が悪用される点にある。「多要素認証を入れているから安全」という前提は、すでに崩れつつあるのだ。
認証の課題は、セキュリティだけにとどまらない。パスワード忘れはコールセンターの負担を増やし、ログイン手続きが煩雑になれば、サービス離脱やECサイトでのカゴ落ちにもつながる。安全性を高めれば利便性が下がり、利便性を優先すれば攻撃の隙が生まれる。このジレンマをどう乗り越えるかが、いま問われている。
では、従来型の多要素認証ではどこが不十分なのか。フィッシングに強い認証は何が違うのか。そして、利便性とコストを犠牲にせず、企業はどのような認証方式を選ぶべきなのか。ここからは、その有力な選択肢として注目される「パスキー」の仕組みを解き明かし、導入の現実解を詳しく見ていく。
この記事の続き >>
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・「多要素認証なら安全」は本当か? 金融庁が「推奨」から「義務化」にした理由
・SMS認証を一瞬で破る攻撃者が、「パスキー」の前では完全に無力化されるワケ
・【事例】損保大手がコールセンター負担を激減させた方法とは?
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